月光下のカタリナ彗星2016/01/27

20160127カタリナ彗星(C/2013US10)
昨夜も良く晴れて、今朝方の気温は前夜に続き-5度以下となりました。透明度は前夜より少し落ちた程度です。24日の満月を三日過ぎたばかりですが、しばらくカタリナ彗星(C/2013US10)を写せてないので天気が崩れる前に望遠鏡を向けてみました。

左は今朝3:15過ぎに撮影したカタリナ彗星(C/2013US10)。画角は約2.7°×1.8°、上方向が天の北方向、彗星位置基準の合成処理です。また右下画像は左画像の白黒反転です。

20160127カタリナ彗星(C/2013US10)
子午線をまたぐ時間で高度が一番高いですから、与えられた条件の中ではベストの状態です。月明かりの中なので露出を抑え気味のため頭部がふたまわりも小さいけれど、いちおう尾までちゃんと分かりますね。よく見るとダストテイルだけでなくイオンテイルも南西方向にうっすらと伸びています。天の北極まで十数°に迫り、座標的に変化が大きくなって、周囲の星の移動方向がかなり変わりました。

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/27

20160127太陽
昨夜からずっと良く晴れています。今日午前中現在、少し風がありますがいつもの強風ほどではありません。

左は11時頃の太陽。数日前から見えている活動領域12489(左上)が明るいですね。

20160127太陽リム
だいぶ右に寄った12488も追従して明るいです。南半球のダークフィラメントはだいぶ薄れました。左上のプロミネンス、なかなか光球面に入ってきません。どうしたのでしょうか?

午後に彩雲が見えました2016/01/27

20160127彩雲
今日の午後は少し雲が湧きました。気温が暖かく推移したので冬にしては過ごしやすい一日。でも日没時は当地茨城から富士山のシルエットがはっきり確認できたので、水蒸気に満ちるほど暖かかったわけではなかったようです。(春になると途端に富士山は見えなくなります。)

午後の雲はときどき彩雲となりました。雲の変化に合わせ、彩雲の色彩もどんどん変わります。雲量は途切れ途切れだったので目立つ彩雲とはなりませんでしたが、小さいながらも時折ハッとするようなものが楽しめました。

左は16時前に何枚か撮影したひとコマですが、こういった写真では本来の空に無いのに機材の特性として発生する「ニセモノの色彩」があるので注意が必要です。画像の中に「ゴースト」と書いたところは太陽光がレンズ内で反射してできた偽の色。また太陽から四方に伸びる薄明光線のような筋もニセモノです。カメラの種類によって、レンズの焦点距離によって、あるいは光源が画像のどこにあるかによって、光学的ゴーストやフレアは多様に変化します。加えてデジタルならではの偽色や色フリンジなどもあります。普段からたくさん撮って特性を見極めておく事が大切ですね。