雲間にタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星2017/02/28

20170228タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)
昨夜から今朝にかけても雲が多く流れ、星が見える時間はとても少ない夜でした。それでも合間を狙い、どうにかタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)を撮影してみました。

左は2:40頃の撮影で、32分露出(2分×16枚)の彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°。流れる雲のせいかガイドが不安定で星が肥大してますが、彗星核を取り巻く緑色のコマがよく分かります。相変わらず尾は分かりませんね。

ピークまであと1ヶ月半。どこまで明るくなってくれるか楽しみです。とにかく何夜かでもよく晴れてくれることを望みます。

低空のエンケ彗星と集合している惑星たち2017/02/27

20170227エンケ彗星(2P)
昨日午後から曇天が続いています。京も午後遅くまで雲の多い一日でした。夕方ベランダに出ると少し雲が切れてきたので、何か観察できないかと機材を準備して暗くなるのを待ちました。

夕空にはエンケ彗星(2P)が8等台まで明るくなっているはずですが、なにぶん低空です。当地でも19日に捕らえた以降は天気の悪さと低空とでほぼ諦めていました。左は薄暮が半分ほど抜けた18:25頃に撮影したもの。まだ雲が残っていたので望遠鏡は使わず、カメラレンズ(85mm+APS-C)のみで存在確認することに努めました。左上の明るい星は金星で、画像上方向を概ね天の北方向に揃えています。

エンケ彗星は雲間になんとか写っていました。すっきり晴れていたらコマの広がりが分かったかも知れません。撮影時点の高度は15°を切っていて、隣家や電線に引っかかるような高さです。とても薄暮終わりまでは待てませんね。

20170227惑星たち
今夕はもうひとつ狙いたい対象がありました。火星と天王星が離角0.65°まで大接近していたのです。右は左上の画像と同じ機材のまま東(左)へずらして撮ったもの。金星、火星、天王星が写っています。火星や金星は1月ごろ海王星に大接近しましたが(→関連記事1関連記事2)、今回は海王星よりずっと明るい天王星。小さな双眼鏡で容易に見えます。

明後日3月1日夕方はこの写野近くに三日月がやってきます。火星と天王星も数日間は近くに並んでいますので、晴れたらぜひ眺めてみてください。なお金星は天王星に接近することなく内合を迎え、6月頭に明け方の空で天王星と会合します。

ついでながら、記事画像の金星が斜めに伸びていますね。撮影直後はこれを収差か拭き汚れが原因と思っていたのですが、金星が写野内を移動しても同じ方向に出ていることや他の明るい星も同様な伸びが見られたこと、伸びの方向が地面に対して正しく上下を向いていることから、「金星柱」と判断しました。夕方に弱い太陽柱が見えたのですが、同じ気象条件が続いていると夜まで氷粒が空を満たし、明るい惑星や恒星に光柱が出現することがあるのです。