今日の太陽とハロ2017/11/02

20171102太陽
明け方近くに雲が湧き、そのまま午前中は空のあちこちに薄雲がありました。今日の太陽観察は薄雲越しです。

20171102太陽リム
左は11時半過ぎの撮影。雲のせいでコントラストが弱くなっています。活動領域12685と12686は何となく分かる程度の存在感。昨日言っていた右上のプロミネンスが見えてきました。また左リムにも大きなものが見えますね。

太陽を観察している途中から、太陽の下のほうに明るく色付く雲を発見(下A画像)。この時期に環水平アークは見えませんから、内暈下部の位置に相当します。これは下部タンジェントアークでしょう。内暈そのものは見えませんでした。最近、彩雲以外の光学気象現象を見てなかったので、久々にときめきました。

「おそらく今日の雲は氷粒の水平成分が整ってるに違いない」と直感したので、午後の用事で出かける際にカメラを携行しました。案の定、家を出て5分くらい経つと太陽右側に幻日が見えてきました。前景が障害物だらけだったので見晴らし良いところを探して移動する間に、なんと環天頂アークが見えてきました(下B画像)。ようやく街並みの隙間から見えた幻日がまたとんでもなく明るい!(下C画像)幻日は何百回も見てきましたが、「眩しい」と言えるほどのものに出会えるのは数年に一度あるかないかの貴重さ。文字通りの「幻日」ですね。

  • 20171102下部タンジェントアーク

    (A)
  • 20171102環天頂アーク

    (B)
  • 20171102幻日

    (C)


少し歩き回り、電線などがない場所へたどり着いた頃にはもう暗くなり始めていました(下D画像)。でも光で紡いだカーテンのようで、これまた美しい形状ですね。この頃には環天頂アークも濃くて大きく広がり、見栄えの良い姿となりました(下E画像)。なお今回太陽左側には適切な雲がほとんどなかったため、左の幻日は見えませんでした。数時間後に用事を終えて同じところを通ると、すっかり暮れた空に絹雲やら飛行機雲やらが見事な模様を描いていました(下F画像)。

  • 20171102幻日

    (D)
  • 20171102環天頂アーク

    (E)
  • 20171102夕空

    (F)


天気下り坂の満月に暈2017/10/05

20171005夜の月暈
今日の夕空は一面のうろこ雲に覆われていました。外出中でカメラも持ってなかったため、画像に収められず残念な思いです。宵の時点で九州・四国・中国地方が雨模様でした。

21時台には隣家の屋根から姿を現した満月直前の月に暈がかかっていました。もう少し高くなったら撮ろうと待つ間に雲が厚くなってしまったようです。左は22時過ぎの様子。内暈が辛うじて見えていますね。月はぼんやりして、存在が分かるのみでした。茨城は明日金曜午後から明後日にかけて雨の予報。中秋の満月夜は楽しめそうにありません。

明け方に月の暈2017/09/11

20170911月の内暈
明け方前に空を確認すると、間もなく下限を迎える月の周りに暈が出ていました(左画像)。色がはっきりせず、かなりぼんやりした内暈でした。明るい星は肉眼で確認できましたが星座を結べるほど星数は出ておらず、何とも寂しそうな空模様。元々明るい星の少ない領域なので仕方ないですね。

20170911月の内暈
右は左画像に写っていたいくつかの星名を書き入れたものです。すばるから3°ほどのところにパンスターズ彗星(C/2015 ER61)、また8.5°ほどのところにASASSN彗星(C/2017 O1)がいて、両彗星とも暈の内側です。夜明けが近づいた頃、暈はゆっくり薄くなっていきました。

明け方の空で金星とプレセペが接近2017/09/04

20170904金星とプレセペ星団の接近
夜半前は晴れが持っていたのですが、明け方にかけて雲が多くなってしまいました。でも時々晴れ間が思わせぶりに通ってゆきます。淡い彗星など時間がかかる撮影は無理ですが短時間で済む対象なら何か観察できそう…。微かな期待を胸に、タイミングを待ち続けました。

実はここ数日、明け方に昇るかに座のプレセペ星団と金星が接近しています。昨日朝に撮ろうと思っていましたが夜半前から撮影の連続で体力が続かずキャンセル。今日こそはと思っていたのです。

薄雲があったもののうまくタイミングを合わせ撮影したのが左画像です。明るいのが金星、対面にパラパラと星が集まっているところがプレセペ星団(M44)です。既に天文薄明が始まっている時間でした。雲で北極星が見えませんでしたが、何とかガイドがズレずに済みました。薄雲のおかげで金星の光芒が大きいですね。

20170904金星の光環
この薄雲による光芒のおかげで、「金星の光環」も楽しめました。右は別のショットから金星をトリミングしたもの。左側がノーマル、右側は色彩やコントラストをかなり強調しています。よく見ると二重目の赤いリングまで確認できますね。(※金星は明るいので条件さえ良ければもっと鮮やかに出現します。)時々この光環が地面に対して垂直方向に楕円に伸びることがありました。金星柱のような現象なのか、それとも別の理由なのか色々確かめようとしましたが、ほどなく雲に覆われてしまいました。

プレセペ星団は黄道から1°余りしか離れてない星団なので、黄道面から大きく離れない惑星や月、小惑星や彗星との共演を度々見ることができます。次に金星と接近するのは来年2018年6月20日前後の夕空。至近では今月17日明け方、細くなった月が5°ほど下側に並んで輝きますよ。

参考(いくつかの接近例):
小惑星ベスタが衝です(2017/01/18)
プレセペ星団に近づく金星(2015/06/10)
街角の星見会で空を楽しむ(2015/04/26)