SN2022ameのリベンジ撮影 ― 2022/02/01
昨夜から今朝にかけて概ね晴れましたので、1月29日に満足に撮影できなかったSN2022ame(板垣公一さん発見/ろ座のNGC1255内)の再撮影を試みました。
夜半まで強い風が残ったものの雲はありません。前回は極軸を合わせる事ができない場所での撮影でしたが、今回は隣接駐車場の一部をお借りして極軸合わせのできる場所にしました。宵の時間は常に車が行き交うため、なるべく妨害しないことが最優先。このためNGC1255は隣家の屋根すれすれを通ることになりました。何とか前回の3倍近く露出することができ、それなりの画質を保つことができました。
星仲間の(の)さんの測定では発見後少し光度が上がっているようです。エリダヌス座の南側ですから、おおいぬ座の後ろ足くらいの低さ。街中撮影としては厳しい対象で、強風により東西に振れてしまいましたが、記録できて満足です。
撮影が終わった頃ちょうど天頂近くにアトラス彗星(C/2019L3)がいたので、一ヶ月ぶりに撮影してみました。明るさはあまり変わった印象がなく、北向きに大きく広がった尾が見えました。右画像の右上に散開星団NGC2266が写っています。
1月上旬に近日点通過、計算上の光度ピークもそのころ。9等前後まで増光したようですね。減光は緩やかですから今後数ヶ月は楽しめるでしょう。
その後明け方近くまで機材調整。下は合間に撮影したエスキモー星雲(NGC2392)。乾燥していて透明度が上がったものの、シーイングはかなり悪くて星像がボテボテでした。
夜半まで強い風が残ったものの雲はありません。前回は極軸を合わせる事ができない場所での撮影でしたが、今回は隣接駐車場の一部をお借りして極軸合わせのできる場所にしました。宵の時間は常に車が行き交うため、なるべく妨害しないことが最優先。このためNGC1255は隣家の屋根すれすれを通ることになりました。何とか前回の3倍近く露出することができ、それなりの画質を保つことができました。
星仲間の(の)さんの測定では発見後少し光度が上がっているようです。エリダヌス座の南側ですから、おおいぬ座の後ろ足くらいの低さ。街中撮影としては厳しい対象で、強風により東西に振れてしまいましたが、記録できて満足です。
撮影が終わった頃ちょうど天頂近くにアトラス彗星(C/2019L3)がいたので、一ヶ月ぶりに撮影してみました。明るさはあまり変わった印象がなく、北向きに大きく広がった尾が見えました。右画像の右上に散開星団NGC2266が写っています。
1月上旬に近日点通過、計算上の光度ピークもそのころ。9等前後まで増光したようですね。減光は緩やかですから今後数ヶ月は楽しめるでしょう。
その後明け方近くまで機材調整。下は合間に撮影したエスキモー星雲(NGC2392)。乾燥していて透明度が上がったものの、シーイングはかなり悪くて星像がボテボテでした。
今日の太陽と金星 ― 2022/02/01
2月になりました。朝から気持ちよく晴れています。昨日ほどではありませんが、日が高くなるとともに少し強めの風が吹き出しました。
左は10:50頃の太陽。昨日左上に見え始まった活動領域は12940と採番されました。南半球の12939とともに今後の期待株ですね。大きな黒点を伴った12936は微小黒点数が少し減ったようです。
右下リムの二組のプロミネンスは今日も威勢よく見えました。左下にも背が高いプロミネンスが見えています。
金星も撮影してみました。少し透明度が落ちていますが、1月28日の撮影時ほどシーイングは乱れていません。撮影時の太陽離角は約31.578°、輝面比は約15.200%、視直径は約49.188″。内合時の8割くらいの見かけですが、まだファインダーで欠けている様子が分かります。
左は10:50頃の太陽。昨日左上に見え始まった活動領域は12940と採番されました。南半球の12939とともに今後の期待株ですね。大きな黒点を伴った12936は微小黒点数が少し減ったようです。
右下リムの二組のプロミネンスは今日も威勢よく見えました。左下にも背が高いプロミネンスが見えています。
金星も撮影してみました。少し透明度が落ちていますが、1月28日の撮影時ほどシーイングは乱れていません。撮影時の太陽離角は約31.578°、輝面比は約15.200%、視直径は約49.188″。内合時の8割くらいの見かけですが、まだファインダーで欠けている様子が分かります。
パンスターズ彗星を初観察 ― 2022/02/02
昨夕から雲の飛来があり、夜半を過ぎても落ち着きません。明け方に望みを託して機材をセット。前々から撮影したかったパンスターズ彗星(C/2017 K2)を狙ってみました。運良く撮影中は雲が横切ることもなく、何とか写し取ることができました(左画像)。
パンスターズ彗星は今年から来年の晩秋から来年春にかけて肉眼彗星になると期待がかかる彗星です。ただし残念ながら明るい期間は南半球の空に行ってしまい、日本から見ることはできません。昨年末のレナード彗星(C/2021 A1)のようですね…。それでも梅雨明け頃には6、7等になってるであろう姿を好条件で観察できるでしょう。
今朝は尾も無くこじんまりとした光のシミでした。シーイングもかなり悪かったです。これからどんな変貌を遂げるのか楽しみ…。ちなみに現在は明け方登っているへびつかい座にあって、今後春から初夏にかけてわし座と行ったり来たりしながら梅雨明け頃から一気に南下し始め、9月中旬ごろにはさそり座と一緒に宵空に沈むようになります。再び日本の空へ戻るのは2023年8月中旬で、冬の大三角とともに登るようになります。
右は計算上の光度変化グラフ。軌道のこっちとあっちで地球に2回接近するようで、光度変化も単純な山なりにはならないようです。明るい期間にまるまる1年も見えないのは残念ですが、10等程度以上は来年末まで続くため長期の観察が期待できるでしょう。しばらくは明け方中空で薄明に飲み込まれてしまいますが、ときどき観察してみようと思います。
パンスターズ彗星は今年から来年の晩秋から来年春にかけて肉眼彗星になると期待がかかる彗星です。ただし残念ながら明るい期間は南半球の空に行ってしまい、日本から見ることはできません。昨年末のレナード彗星(C/2021 A1)のようですね…。それでも梅雨明け頃には6、7等になってるであろう姿を好条件で観察できるでしょう。
今朝は尾も無くこじんまりとした光のシミでした。シーイングもかなり悪かったです。これからどんな変貌を遂げるのか楽しみ…。ちなみに現在は明け方登っているへびつかい座にあって、今後春から初夏にかけてわし座と行ったり来たりしながら梅雨明け頃から一気に南下し始め、9月中旬ごろにはさそり座と一緒に宵空に沈むようになります。再び日本の空へ戻るのは2023年8月中旬で、冬の大三角とともに登るようになります。
右は計算上の光度変化グラフ。軌道のこっちとあっちで地球に2回接近するようで、光度変化も単純な山なりにはならないようです。明るい期間にまるまる1年も見えないのは残念ですが、10等程度以上は来年末まで続くため長期の観察が期待できるでしょう。しばらくは明け方中空で薄明に飲み込まれてしまいますが、ときどき観察してみようと思います。