カタリナ彗星およびまだ寄り添う金星と土星を見る2016/01/10

20160110金星と土星
昨日の金星と土星の超接近から一夜が経ちました。昨夜はずっと曇りで、夜半過ぎに肌でうっすら感じる程度の降雨もありましたが、3時過ぎからゆっくり晴れてきて明け方の空を確認することができました。

左は5:30過ぎの南東の空。薄明が始まる中、金星と土星がまだ寄り添っていました。見晴らしよい場所へ出かける余裕が無かったので、近所のアンテナが写り込んでいます、スミマセン。撮影時の両惑星の離角は46'あまりで、まだまだ充分近いですね。

20160110金星と土星
二日後くらいにようやく3°を越すので、しばらくは接近している様子を楽しめるでしょう。どこに何が写っているかは右画像を見てください。ちなみにM4とはメシエ天体のひとつで、さそり座にある大きな球状星団です。少しザラッとした感じで写っていますね。望遠鏡を向ける機会があればぜひ見ていただきたい天体です。画像中にはM80という別のM天体も写っていますので、気になる方は探してみましょう。

4時台にはカタリナ彗星(C/2013US10)も観察しました。今朝は尾がどこまで延びているのか調べたかったため、少し広く撮ってみました。下画像の画角は約5.3°×3.5°、上方向が天の北方向で、彗星の移動に合わせて合成処理しています。また下右画像は下左の白黒反転です。撮影時は気付かなかったのですが薄い雲が流れていたようで、特に左半分にカブリが生じています。(撮影終了後に筋雲として見えました。)イオンテイルが意外にまだ長いようで、画像右上角まで達していますね。ダストテイルも1°程度伸びているでしょうか。撮影構図がなかなか悩ましい彗星です。

  • 20160110カタリナ彗星(C/2013US10)
  • 20160110カタリナ彗星(C/2013US10)

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/10

20160110太陽
朝から良く晴れています。少し強めの季節風が吹いて冷たいですが、風を避ければ日なたは暖かいです。

左は11:10過ぎの太陽。大気はかなり揺れていましたが、思いの外よく撮れました。

20160110太陽リム
左上のプロミネンスはだいぶ光球面に入ってきました。活動領域12480の黒点も目立っています。明るい領域が細かく点在しています。こういうのを漏らすこと無く画像に捕らえられたときは、(当たり前の事ながら)嬉しいですね。見えているのにうまく写らない、といったことが往々にしてあるからです。

公園からダイヤモンド富士2016/01/10

20160110ダイヤモンド富士
今日あたりは我が家からダイヤモンド富士が見える日です(→二日前の記事参照)。幸い夕方は低空までお天気が良く、見ることができそうでした。昨年の昨日は近くの陸橋まで歩いて眺めました。今年はベランダからと思ったのですが、ふと近所の公園からも富士山が見えることを思い出し、カメラを担いで行くことにしました。昨年の陸橋よりはるかに近く、自宅からわずか100m足らず。玄関を出て1分でダイヤポイント到着(笑)。

二日前の8日よりも日没が2分ほど遅くなったため、それを見越して準備しました。閑静な公園で地元の小学生や子育てママくらいしか利用しないので、誰かの邪魔になる心配もありません。

20160110富士山
ただ公園内で富士山が見えるポイントは極端に狭いため、三脚を立てられそうな場所は一畳ほどしかありませんでした。日没直前は全く富士山が見えないので、勘で場所を決める必要があります。

そうして撮ったのが左上画像です。見知った町並みの向こうから富士山がわずかに顔を出し、ドンピシャで太陽が沈んでいきました。最後の光は電柱に邪魔されて残念でしたが、これもご愛敬です。右は沈んだ後の様子。富士山の頂上付近のみが見えています。みなさんの街で、こんな「自分しか知らないダイヤポイント」を幾つ知っていますか?右メニュー「トピックス>ダイヤ富士」に天文計算で求めたダイヤモンド富士マップを公開していますので、探してみましょう。