寄り添う月と木星にカタリナ彗星霞む2016/01/28

20160128_22206月
昨夜から今朝にかけても良く晴れました。残念ながら(?)前日までの気温から2度ほど高くなったようです。たったそれだけでも透明度が落ちて、月明かりの影響がかなり出ていることが肉眼で分かります。

左は2:30頃の月。太陽黄経差222.06°、撮影時高度は58°あまりでした。冬らしく大気の揺らぎはかなりあって、残念ながらしまりのない像です。

夜更かしや早起きして月を仰いだ方は月の左側に明るい星が寄り添っているのに気がついたことでしょう。この星は木星です。

20160128月と木星
右画像は4:30頃の様子ですが、月と木星の離角は3.5°くらいでした。木星の側にガリレオ衛星が四つ全部見えますね。左からエウロパ、カリスト(かなり見辛い)、木星をはさんでイオ、ガニメデです。月と木星の間にもしし座の後ろ足付近の星々がたくさん見えます。月と木星は夜が明けて地平に沈んでから最接近し、10時半頃一番近くなっているはずです。

さて、明日朝はもう天気が崩れる予報らしいので、今朝もカタリナ彗星(C/2013US10)を写してみました。昨日より月の明るさは落ちているはずですが、冒頭でお話ししたように透明度が悪くなった分カブリが強かったです。淡い部分までは分かりませんが、それでもしっかりした彗星頭部やダストテイル、微かなイオンテイルまで確認できました。下画像は昨日とほぼ同じ3:15頃の撮影で、画角は約2.7°×1.8°、上方向が天の北方向、彗星位置基準の合成処理です。また下右画像は下左画像の白黒反転です。

  • 20160128カタリナ彗星(C/2013US10)
  • 20160128カタリナ彗星(C/2013US10)

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差216度以上、252度未満)
アーカイブ:天体の接近現象一覧(2016年)
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/28

20160128太陽
昨夜からずっと晴れています。今日の午前中も雲ひとつありません。気温が昨日と同じか若干高めで、遠くの富士山は霞んで見えません。今日だけ春みたいです。(でも明日から数日は雨予報…。)

左は11:20過ぎの太陽。少し風がありましたが、気流はここ一週間の中で一番落ち着いていました。あと2、3日で右に到達しそうな活動領域12488がかなり明るく見えました。

20160128太陽リム
黒点が目立つようになった左の12489も小さなフィラメントを巻き上げながらがんばってますね。左上リムの長細いプロミネンスは今日も見えています。息が長くて驚きです。東縁にはかなり明るいプロミネンスもありますね。