今朝も月とカタリナ彗星を…2016/01/05

20160105_29796月
昨夜から今朝にかけて一晩中晴れましたが、透明度の悪さは前夜並みに悪く、空が白いです。しぶんぎ座流星群のピークは4日17時とのことで前夜よりも飛ぶ可能性がありましたので、日付が5日になった頃から3.5時間ほどカメラを天頂に向けました。でもいまのところ画像中に流星は発見できていません。

左は2時前に昇った月を4:20頃写したもの。太陽黄経差297.96°、撮影高度25°弱。低空であることと大気の揺らぎがかなりひどかったのとで像はボケボケ。でも今まで撮れなかった位相なのでアーカイブに加えておきます。欠け際上部の「虹の入り江」がSWのデススターっぽいですね。

そして今朝もカタリナ彗星(C/2013US10)を撮りました。月との離角はまだ40°弱あって影響は避けられませんが、彗星高度がかなり高いのでそこそこ撮れることを期待して…。下画像は前夜より少し広く、500mm+APS-C、画角は約2.7°×1.8°、上方向が天の北方向です。また下右画像は下左の白黒反転、彗星右下の輝星はHIP69226(うしかい座d、4.8等星)です。悪条件の空にしては良いショットになりました。イオンテイルは細くなってしまいましたが、南向きのダストテイルはとても太く広がって見えています。また日本の空に現れた昨年11月末頃に比べ、イオンテイルとダストテイルの開きが狭まってきましたね。いよいよあと10日あまりで地球に最接近ですから、尾の形状も急速に変わることでしょう。晴れるかな?

  • 20160105カタリナ彗星(C/2013US10)
  • 20160105カタリナ彗星(C/2013US10)

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/05

20160105太陽
朝から良く晴れていますが、相変わらず春の陽気で空が白んでいます。

左は11:20前の太陽。昨日良く見えていた左下のプロミネンスが少し広がりを見せていました。

20160105太陽リム
右端近くのダークフィラメントももうすぐリムに届くので、大きなプロミネンスを見せてくれるでしょう。対して、光球面は静穏になりつつあります。期待を集めていた活動領域12476も下火のようだし、その右や上の明るい領域もいまひとつ。

夕空に一瞬だけの幻日2016/01/05

20160105夕方
午後は予報通り雲が多くなってきました。今日から7日までは曇りがちのようです。16時前にたまたま西空を見たら、偶然にも見えてきたばかりの幻日に遭遇(左画像)。2日前の幻日にそっくりな状況です。眩しくてよく分からなかったけど淡い太陽柱も見えているようでした。

右は幻日の拡大。縦に長く伸びていますが、内暈ではないようです。

20160105幻日
内暈そのものはどこにも見えませんでした。また太陽右の幻日も見えませんでした。この幻日のいちばん明るい部分は雲の中なので、暈の一部に見えてしまいますね。画像処理で夕焼けカブリを除去、彩度やコントラストを上げていますが、実際はかなり淡いものでした。雲の流れは結構速く2分後にはもう見えなくなりました。後にも先にもこの時間だけ見えたようです。束の間の楽しみでした。