カタリナ彗星のイオンテイルはどこへ!?2016/01/21

20160121カタリナ彗星(C/2013US10)
昨夜から今朝にかけては良く晴れました。前日夕方の夕焼けがほとんど赤くならなかったので、透明度はかなり高かったようです。日中吹き荒れた風も夜は収まっていました。

左は今朝4:30過ぎに撮影したカタリナ彗星(C/2013US10)。画角は約2.7°×1.8°、上方向が天の北方向、彗星位置基準の合成処理です。

20160121カタリナ彗星(C/2013US10)
また右画像は左画像の白黒反転です。望遠鏡が北空高くて扱いづらい方向のため毎朝苦労しています。

どうしたことか、今朝のカタリナ彗星はイオンテイルがほとんど分かりませんでした。明日からしばらくは明け方に月が残るため露出がかけられず、淡い尾はますます写せないなぁ…という感じです。

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/21

20160121太陽
大寒を迎えました。太陽の黄経は300°。あと60°地球が公転すれば原点の春分を迎えます。今日も風が強いですが、朝から晴れています。少し薄雲も見えます。

左は10:40過ぎの太陽。この撮影の準備をしていたら、中央右下の活動領域12487が急に明るくなって驚きました。小さなフレアでしょうか。

20160121太陽リム
つい先日の1月16日にも小フレアの出現に偶然出くわしましたが、今日のは少なくとも10分以上は見え続けていました。それにしても立て続けに虚を突かれますね。まぁ、こういうのは茶柱が立ったときのように嬉しいです。右リムにも12484がまだ明るく見えていました。今日は細々としたプロミネンスがたくさん見えて実に面白いです。

雲が出てきた空に暈と幻日2016/01/21

20160121内暈と幻日
午後から夜にかけて雲が多くなる予報でしたが、午前のうちから淡い雲が空を覆いはじめました。正午過ぎに見るとうっすらした内暈を確認。5分ほど観察していたら幻日や幻日環も見えてきました(左画像)。

当初は太陽右側の幻日だけでしたが、やがて右が薄れ始まると同時に左側が見えてきました(右画像)。

20160121幻日
太陽左側の幻日はそれなりに明るくなりましたが、今年1月2日に見えたものに比べたら雲泥の差。減光用にサングラスをかけないと雲全体が眩しくてよく分かりません。(※右画像はかなりコントラストと色彩を強調しています。)幻日や内暈は断片的に少なくとも30分ほど見え隠れしました。夕方にかけても何か見えるでしょうか?

(夕方追記)15時頃に用事で外出した折に見えた気象光学現象です(下3枚)。結局幻日や内暈は夕方雲が厚くなるまでずっと見えていました。加えて、内暈の上部がかなり明るくなり、ここに上部タンジェントアークがあることが分かります。また内暈の上には環天頂アークも見えました。下右画像は下中画像に似た別ショットを極端に画像処理したもの。環天頂アークにくっついて左方向に伸びる淡い上部ラテラルアークも捕らえていました。

  • 20160121夕方のハロ
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