明るく複雑なマクノート彗星2026/08/08

20260808テンペル第2彗星(10P)
昨夜は雲少なめで推移し、明け方までそこそこの天気が期待できそうでした。夜半前から準備し、増光中のマクノート周期彗星(220P)を撮ってみようと計画。でも高度が出るまで時間があったので、南天に低くなってしまったテンペル第2周期彗星(10P)を、無理を承知で先に撮ってみることにしました。

無理を、ていうのは定型の言い訳じゃなく、高度30°を下回る天体はどうやっても街灯がフード奥に入ってしまうため、暗い部分が写り難く、またフラットも全く合わなくなるからです。左上画像はちょうど夜半過ぎからの南中時を撮ったもので、明るい彗星はしっかり見えるものの、二つの街灯挟み撃ちで背景は散々でした。なんとか見える状態にしたものの、同心円状のアーティファクトが出てますね。

20260808テンペル第2彗星(10P)
いまだにダストトレイルが写っている画像を見るので強めの処理や反転画像も作ってみたものの、微妙です。あるはず、という思い込みで見なければただの彗星コマのみの画像でしょう。近日点通過は8月2日、地球接近は3日で、今後更に南下を続けながら暗くなって行きます。

20260808マクノート周期彗星(220P)
続いて休憩中の隙間時間にフラットを撮った後、220Pを、と思っていたら、あっという間に雲量9割。昇った月も朧です。眠いのを我慢し、1時間待っても回復しないなら撤収と決めて待ちました。幸い15分ほどで大きな晴れ間が訪れ、連続1時間近く撮影できて、その後また曇りました。

マクノート彗星はとても明るく、もう6等台中判の報告も。大きなコマが広がっており、内部構造もモニターで見えました。四日前に突然7等以上も増光。いったい何のスイッチが入ったのか…。

20260808マクノート周期彗星(220P)・頭部
核近傍の構造を鮮明にするため、LarsonSekanina法(ローテーショナルグラディエント)を使ってみました。いくつか試した中で右が一番良さそうでした。西南西の淡い尾と核からのジェットはつながってると思っていたのに、良く見ると核からの出口が分かれています。コマ内にシェルが多重に見えますが、複数なのはアーティファクトの可能性が大きいです。

今後少しずつ暗くなるけれど、しばらくは良い位置に見え移動もゆっくりなので、また観察したいと思います。

20260808_27934月
かなり明るくなってから月も記念撮影。本当はもっと暗いうちに撮りたかったのですが雲がしつこく撮れず、30分ほど待ってるうちに青空になってしまいました。

左画像は7日4:30頃の撮影で、太陽黄経差は約279.34°、撮影高度は約66.97°、月齢は23.41。高度があるわりにシーイングは悪かったです。

街中から10Pのダストトレイルに挑戦2026/07/20

20260720テンペル第2彗星
テンペル第2彗星(10P)のダストトレイルが各地で観測されているようです。計算すると、地球が彗星軌道面を通過するのが7月20日17:18:05UT=21日2:18:05JST、つまり今夜でした。ちょうど本日に関東が梅雨明け。昨夜も結露の少ない快晴夜だったので、撮ってみることにしました。

と言っても条件良い場所へは行けないので、近くの公園です。強力な街灯に囲まれていて、望遠鏡をどこに設置してもレンズ内に光が入ります。無理を承知での撮影でした。結果、あまりに背景ムラが酷くて何度もあきらめかけましたが、どうにかトレイルが見えるところまで辿り着きました(左上画像)。街中でも写せるんですね。せめて街頭から離れたところに行きたい…。

20260720土星
続けて、高く昇った土星も撮影。10日前の撮影時よりシーイングが落ち着いており、像が安定してました。細かなところが良く写りました。心なしかエンケの間隙がうっすら写ってるようです。もう少し解像して欲しいですね。

まだ立派なパンスターズ彗星2026/05/01

PUNCH_L0_CR1_20260430140029
地球を周回しつつ太陽周囲を広範囲に観測しているPUNCHは、いまだパンスターズ彗星(C/2025 R3)をとらえ続けています。

左はそのうちの一枚。4月30日14:00UT(23:00JST)に撮影された画像を加工したものです。相変わらずの長い尾。そしてアンチテイルらしきものも見えていますね。下方欄外の太陽から右上にのびる黄道光に包まれるように、金星を始めプレアデス星団、ヒアデス星団などが写っています。文字入り・反転画像は右下画像をご覧ください。

PUNCH_L0_CR1_20260430140029
ついこの前、金星とすばるの接近がありましたが、もう両天体は離れ、すばるはかなり低くなりました。彗星も日本の夕空に回りつつあるけれど、これから向かうのはオリオン大星雲とリゲルの中間辺り。これからはあまりにも低く、観察は困難でしょう。標高が高く、西が見渡せる場所へ行くチャンスがあったら探してみるのも良いでしょう。

今日の太陽2026/04/27

20260427太陽
今朝は土砂降りからのスタート。風もそれなりに強くて台風みたいでした。ところが昼前から急に青空が広がりました。足早の雲が流れて快晴とまでは行きませんが、タイミングを上手くすれば太陽が観察できそう。

20260427太陽リム
左は12:40ごろの撮影。ときどき雲が流れ込み、前後にシーイングが悪くなります。北半球の黒点群たちが活発ですね。小振りながらプロミネンスもたくさん。昨日左リムに見えていたものは断片的なダークフィラメントとして光球に入ってきました。

20260426-2330ut-LASCO_C3
本日朝、4:30JSTごろに、太陽観測衛星SOHOに写っていたパンスターズ彗星(C/2025 R3)の頭部が写野縁に達しました。左画像は8:30JSTのものですが、まだ尾が写り込んでいます。