台風ではありませんが…2016/01/19

20160119_0300サイクロンVictor
昨日大荒れだった日本列島の天候は、場所によって今日も続いています。少し回復傾向なのは太平洋側の一部くらいでしょうか。まだ1月も下旬に差しかかったばかりですが、寒い寒いと言っている日本とは反対に、南半球はこれから夏本番のシーズンになるわけです。当然のように台風が発生しています…おっと、台風とは言わないですね。サイクロンです。

左画像は今朝19日3:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。中央右寄りに写っている大きな渦構造がVICTORと名付けられたサイクロンです。14日頃から大きな雲の固まりとなっていました。

ご存じのように日本の台風と比較して、南半球のサイクロンは渦が逆回りになります。

20160119_0300サイクロンVictor
従ってボイス・バロットの法則も南半球では「風を背にして立ったとき、右前方向に低気圧がある」に変えなくてはなりません。このサイクロンは昨夜から今日辺りがピークで、これから徐々に収まる予報です。まだ数日は渦巻いていると思いますので、気象庁サイトなどの衛星画像(全球)で眺めてみてください。地球面のどこにあるかは右画像を参照してください。

去年の台風1号は1月13日に発生し、17日頃勢力が最大でした。日本に上陸はしませんでしたが、いま寒いからと言って北半球は台風と関係ないということはありません。たまに地球全体に目を配ってみましょう。

参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)

今日の太陽2016/01/19

20160119太陽
昨夜は晴れ予報をまんまと裏切られ、明け方まで小雨がぱらつくお天気でした。朝からは晴れましたが午前中は雲が多めです。正午過ぎにやっと快晴になりました。また風が8m/sオーバーと大変強く、太陽観察に支障が出るほどです。

左は13時少し前の太陽。パッと見て目に付くような黒点がない、殺風景な光球でした。

20160119太陽リム
北半球西側の淡いダークフィラメントは光球の外まで張り出して、一部がプロミネンスとなっていますね。昨日の観察では見えなかった細いプロミネンスも多数見えています。また左下の縦に伸びるダークフィラメントはなんだか不思議な感じです。