今日の太陽と霞んだ空2019/04/07

20190407太陽
昨夕から今朝にかけて薄曇りが続き、天体の観察はできませんでした。今朝からも少し雲が残り、また空全体が霞んでいます。日中は相変わらず5m/sほどの風が吹きました。気温が高くなり、午後になって21度を超しました。

20190407太陽リム
左は11時少し前の太陽。霞んでいて、ゲインを相当上げないと撮影できません。活動領域12737はだいぶ右に寄りました。また左端に少し明るい部分が見えてきました。次の活動領域かも知れません。(※翌日追記:12738と採番されました。)プロミネンスは何ヶ所か出ているものの、不鮮明です。もう少し空が透き通ってくれないと難しいですね。

昨日、今日と立て続けに西日本を中心に黄砂が確認されています。関東での観測はありませんでしたが、衛星画像を見る限り煙状の流れは関東にも及んでいるようで、空の霞は水蒸気によるものだけではない気がしました。下A・Bは昨日6日について、またC・Dは今日7日について、それぞれ黄砂観測実況図(気象庁サイトからの引用)および自宅ベランダから17時半頃撮影した西空の様子を掲載します。

霞み具合は2日間とも似たように感じましたが、西空低くなった太陽光の広がりは昨日のほうが圧倒的に大きいですね。(※撮影条件はほぼ一緒です。)経験上、黄砂が観測されるようなときは太陽光の広がりが大きく見えることが分かっています。水蒸気だけならこんな風に拡散せず逆に暗くなり、元々の太陽の大きさまで小さくなってしまいます。

  • 20190406黄砂実況

    A.4月6日 黄砂観測実況図
  • 20190406夕空

    B.4月6日の夕空


  • 20190407-1533黄砂実況

    C.4月7日15:33 黄砂観測実況図
  • 20190407夕空

    D.4月7日の夕空


春の宵の細い月2019/04/07

20190407_02360月
5日に新月を過ぎたので、日没後に細い月が出ている頃です。夕方霞んで雲も出ていたため半分諦め心で探してみると…明るい薄暮の空、なんとか探し当てました。

間に合うかどうか分かりませんでしたが、急いで望遠級を組み上げ、辛うじて撮影しました。撮影時の太陽黄経差は23.60°、撮影高度は13°あまり、月齢2.04です。暗い上にシンチレーションは悪く、いつもの倍近くコンポジットしましたがやはり不鮮明でした。まぁ春先なので仕方ないですね。望遠鏡も十分外気に曝す時間がありませんでしたので、これも筒内乱気流の原因となります。

左画像は月の南北(時点軸方向)を上下に揃えてあります。こうすると、太陽がやや右上から照らしていることが分かりますね。上弦は13日、満月は19日。また9日には火星と月が並び、超低空でヒアデス掩蔽を起こしながら月没を迎えます。

昨年2018年は満月と満開の桜が重なりましたが、今年はどちらもずれてしまいました。満月のズレは予め予想できますが、桜は全く分かりませんねぇ…。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差0度以上、36度未満)