白いのか、茶色いのか?2021/01/15

20210115地球観測衛星AQUA
当地・茨城県南部は昨宵から少しずつ雲が増え始め、今日明け方には完全な曇天。日中は小雨まじりでした。でも全国的には北海道と関東を除き概ね晴れたようです。

地球観測衛星AQUAが雪にまみれた列島を捉えていました(左画像)。北陸・新潟・東北、北海道は雪が溜まってますね。日本海側や北の地域で明日からの大学試験を受ける学生さんは大変…。負けずにがんばってほしい!

昨日は広島で観測された黄砂ですが、今日は流れが北上して北陸や北海道がベージュ色に染まっています。気象庁からは新潟での黄砂観測が発表になっていました。仙台や札幌あたりでも見えそうだけれど17時時点では発表されていません。せっかくの雪が汚れそう。汚れたほうが熱を持つから、ある意味雪解けの一助になるかも知れませんが、効果は良し悪しですよね。

オホーツクを南下する流氷は若干ペースが遅いようですね。12日-14日ごろだいぶ網走に接近していたけれど、いつの間にか四散していました。根っこはまだカムチャッカ半島を離岸したばかりでまごまごしています。網走の流氷初日・平年値は1月21日(気象庁)または24日(海上保安本部海氷情報センター)。間に合うかは微妙ですね。

2020年米国の甚大自然災害損失を振り返る2021/01/12

2020-billion-dollar-disaster-map
少し遡りますが、2020年のアメリカ甚大自然災害集計が先週末1月8日にNOAAから報告されました。大統領選後の混乱で発表の遅れが心配でしたが、2019年のような遅れもなく一安心。…と言いたいところですが、内容はかなり衝撃でした。

左は2020年におけるアメリカ甚大自然災害マップ(NOAAサイトから引用)。また、同サイトで公開している数値から描いた1980年-2020年間の損失額推移グラフを右下に掲載しました。水色折れ線グラフが損失額、積み上げ棒グラフが災害種別ごとの発生件数を表します。(※その年ごとのCPIによる換算のため、損失額面は発表年に伴って若干変動します。)なお新型肺炎等の生物学的災害はこの集計に含まれません。あくまで気象災害の位置づけです。

「Billion-Dollar Weather and Climate Disasters」に相当する案件数は過去最高の22件。今までの最高値は2011年と2017年の16件だったので、群を抜いた数だったのです。いっぽう、損失額は2017年の3218億ドルをピークに2年間下がり続けていたのに、2020年は950億ドルまで上がってしまいました。件数に対してトータルコストが少ないのは、人的被害やライフラインダメージ等の高額資産損失が少な目だったからと考えられます。参考までに、集計対象災害による全死者数1位は2017年の3278人、2位は2005年の2002人、対して2020年は262人。なによりも、命あっての物種です。

1980-2020推移(billion-dollar-disaster)
内訳を見ると、圧倒的に多いのはやはり竜巻とハリケーンの被害でした。ハリケーン(Tropical Storm含む)は過去に例を見ないほど発生しており、用意された名前を使い果たしてギリシャ文字名(Alpha、Beta、Gamma…)に移行、最終的に11月のHurricane Iotaまで31個(名前付きは30個)発生しました。うち、合衆国に上陸したのは12個で過去最高。日本の「台風上陸無し」と正反対ですね。

ピーク時のSSHWSカテゴリー別個数は、C5が1個(Iota)、C4が4個(Laura、Teddy、Delta、Eta)、C3が1個(Epsilon)、C2が3個(Paulette、Sally、Zeta)などとなっています。この中で8月のHurricane Lauraが損失額1位の190億ドル、2位は9月のSallyで73億ドルでした。Lauraの額は災害ジャンル別のみならず、全集計としても最高額でした。

件数は1件のみながら、カリフォルニアやオレゴン、ワシントンの森林火災も個別損失額としては二番目に大きい165億ドル。4.18万平方キロメートルを焼き尽くしました。北海道の半分相当が消失したんです。尋常じゃないですよね。(※でも、2019年秋-2020年始めのオーストラリア森林火災では北海道の約2.23倍相当が消失してます…。)

発生してしまったら避けようのない大規模自然災害。アメリカの例だけでも青ざめるくらいの状況なのに、世界全体ではもっとひどい状況のところもあります。いったい、わたしたちはどうしたら良いのでしょう?

2021年で最も日の出が遅いシーズンです2021/01/06

2021年日出最遅日マップ
昨日は二十四節気の「小寒」。前年の冬至から地球が15°公転し、太陽黄経が285°となりました。明日は早くも節句のひとつ「人日」、七草粥を頂く七草の節句です。早いものですね。

折しも年末寒波より強めの寒波がまた押し寄せ始め、昨日から今日は雲の多い空。午前中に僅かな晴れ間があったので太陽観察しようと待ち構えたものの、雲が増えるばかりで断念。気温は正午時点でも6度しかありません。

冬至を過ぎても日の出が遅くなっていた日本列島ですが、ようやく終わりを迎えています。「日出最遅」の日が北から南下を始めているのです。左は今年の日出最遅日マップ。年ごとに微妙な差があるため、毎年計算・描画し直しています。今日6日は石川県や新潟県、東北南部、関東北部に至る地域の日の出が一番遅い日。明日には本州の大部分、明後日は九州北部や四国全域…という具合に次々と折返しになって、以降は夏に向かって日の出がどんどん早くなります。

2020年12月7日記事に「日没最早日マップ」を掲載しました。南下と北上の違いがあるけれど、似たような間隔で、経線に対して若干右上がりになっているのは一緒ですね。夏のころやってくる「日没最遅」「日出最早」の日毎の間隔はゆったりしています(つまり短期間で折り返してしまう)。どうして違うのかノーヒントで考えてみてください。

今日は太陽の顔を拝めなかったけれど、待ってる間に淡い内暈と明るい幻日が見えました(下画像)。幻日は太陽高度が高くなり始めた頃だったため、色合いがはっきりして小さく引き締まった光でした。よく見ると幻日と内暈は接していないことが分かるでしょう。

  • 20210106内暈と幻日

    淡い内暈と幻日
  • 20210106幻日

    幻日


参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)

今年最後の満月を浴びる2020/12/31

20201230_18495月
2020年12月の晦日は天気が全国的に荒れ始まりました。当地も明け方から雨が降り出したものの、日中は弱い日差しもある妙な天気。でも夕方は突然霰が降って驚きました。夜半前に満月を撮りたかったけれどなかなか雲が取れません。雨雲は完全に去ったため機材を気温順応させつつ待つこと1時間、22時頃になってようやく晴れ間が広がってきました。

左は30日22:40頃の撮影。撮影時の太陽黄経差は約184.95°、撮影高度は約68.9°、月齢15.89。満月を10時間あまり過ぎた月相で、東側がほんの少し欠け始まっています。意外にも気温は氷点下にならず、安定して1度前後をキープして暖かかったのですが、上空の気流が凄まじく、水底の岩を見ているようでした。また時折強い風が吹き付け、望遠鏡を揺らしました。

締まりのない像ではありますが、透明感のある空で今年最後の満月を楽しむことができました。一年の終わりに月光を浴びるのは、なんだか浄化されて清らかな気分になりますね。

20201230あられ
右は19時前後に降った霰。フロントガラスに溜まったものを撮りました(※溶け始まってます)。大部分は3、4mm程度の氷霰でしたが、中には8mmくらいの大きなものが混じっていました。降り始めが特に大きかったようです。

東北、北陸、西日本は吹雪いたり積雪が多くなっているところもあります。どうか皆様お気をつけて。