台風になるかも知れない熱帯低気圧発生→台風になった!2017/08/20


20170820-0900熱帯低気圧
台風になるかも知れない熱帯低気圧ができています。

左画像は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は熱帯低気圧中心の直径1000km円です。気象庁から発表があったのは3:00で、昨日21時の天気図までは低気圧でした。左の時点でもまだはっきりした渦になってませんが、腕の構造が出来つつあるようですね。既に南西諸島が影響を受けています。

午前中まで、本州などに強い雨の領域はできていないようです。今日は穏やかかな?

20170820-1500台風13号
【夕方追記】
気象庁によると、この熱帯低気圧は15:00に台風13号「ハト/HATO」になりました。直前の台風12号発生から8日と18時間後、12号消滅からは3日後となります。15時現在、台風13号は西に進んでおり、台湾南岸をかすめて中国南部へ向かう予報です。

右は発生時の気象衛星画像。赤点円は最初の画像と同じスケールです。なお「ハト」という名は日本提案による命名で、星座のはと座を意味します。はと座はオリオン座の南側に位置する小さな星座で、今の時期は夜明けの南東低空に見えます。南中しても高くは登らない星座です。(左下はステラナビゲーターによるはと座の位置。)

はと座の位置
台風の名前は台風委員会(日本含む14カ国等)による140個の命名リストに基づきます(気象庁サイトの解説参照)。およそ5年経てば同じ名前に戻る計算ですが、諸事情で名前の差し替えが起こる場合もあります。日本命名台風は2016年11号の「コンパス」、2016年25号の「トカゲ」に続き今回「ワシ」の順番でしたが、「ハト」に差し替わりました。(追記:この理由は饒村曜さんの記事が詳しいのでご覧になってください。)台風に「ハト」の名が付いたのは今回が初めてです。

今日は関東を中心に豪雨2017/08/19

20170819-1500気象衛星画像
昨日は本州各地で豪雨でしたが、今日は関東を中心に豪雨がありました。

左画像は本日15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色に着色した雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。 東北から関東、そして太平洋上ににかけて、いわゆる「テーパリングクラウド」(にんじん状の雨雲帯)が見えますね。いつも思いますが、どうして尖っているのか、どうしてそこに頂点があるのか、その理由を知りたいです。

降雨は朝から始まっていましたが、本格的になったのは昼頃から。福島や栃木北部の豪雨がだんだん南下、14時頃には当地・茨城や群馬まで降雨帯が伸びました。私の住む街も天候急変し、竜巻注意情報が2回発令されました。夕方には埼玉、東京、千葉まで到達、18時以降は神奈川や山梨も土砂降りです。(※山梨県南アルプス市付近で22:40までの1時間に約100mm、という記録的短時間大雨情報が出ました。)

下に気象庁サイトからの引用で、16:00時から20:00まで2時間おきの降雨ナウキャストを載せました。宵にかけて南下する様子は今年8月1日のケースにやや似ていましたね。取水制限気味のダムは…大丈夫そうかな?毎日のようにこんなエリアが発生しています。やれやれ。

  • 20170819-1400降雨

    2017年8月19日 14:00
  • 20170819-1600降雨

    2017年8月19日 16:00
  • 20170819-1800降雨

    2017年8月19日 18:00
  • 20170819-2000降雨

    2017年8月19日 20:00


参考:
アーカイブ:記録的短時間大雨情報のリスト

豪雨の地域が多い一日でした2017/08/18

20170818-0900気象衛星画像
昨夜から今日にかけ、本州のあちこちが豪雨に襲われました。何も今日に始まったことではありませんが、かなり広範囲に及んだのが目に付いたので記録しておきます。

左画像は本日9:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色に着色した雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。本州のあちこちに、白い雲を突き抜けてモコモコした水色の積乱雲がまとまって見えますね。この下で降雨になっているわけです。

積乱雲のかたまりは多くの場所で東南東方向に伸び、線状降雨帯を作っていると推察できます。今日は降雨帯がゆっくり移動したため九州北部豪雨のようなことになりませんでしたが、それでも夜中から明け方にかけて岐阜や兵庫で5回も記録的短時間大雨情報が出ました。下に気象庁サイトからの引用で、18日0:00時から15:00まで3時間おきに強い雨が降っていた地域の降雨ナウキャストを載せました。「夏の夕立は気温が上昇した昼過ぎから宵まで」といった一般的な認識をことごとく打ち破っている昨今の空模様です。

  • 20170818-0000降雨

    2017年8月18日 0:00
  • 20170818-0300降雨

    2017年8月18日 3:00
  • 20170818-0600降雨

    2017年8月18日 6:00

  • 20170818-0900降雨

    2017年8月18日 9:00
  • 20170818-1200降雨

    2017年8月18日 12:00
  • 20170818-1500降雨

    2017年8月18日 15:00


参考:
アーカイブ:記録的短時間大雨情報のリスト

昨日に続き、北極圏の怪しい雲2017/08/17


20170817-0900衛星画像
昨日16日に見えた北極圏の「どす黒い雲」は、なんと今日も見えていました。

左画像は今日17日9:00の衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。全体的に昨日より南東に拡大し、先端はアリューシャン列島付近まで届いたようです。シベリア側にも後続の煙が残っていますね。いちばん煙がまとまってるところの緯度を測ると、昨日12:00は北緯70°から73°あたりでしたが、今日は65°から69°あたりまで南下しました。

20170817-0900高層の風(250hPa面)
衛星から見えると言うことは雲の上層に達しているわけですから、地上/海上の風ではなく、高層の風に乗って移動しているのでしょう。右はTropical Tidbitsサイトからの引用で、北極中心の17日9:00の高層天気図(250hPa面の風)。いわゆる偏西風の中心的な流れを見るには200hPa面付近の風を調べれば分かります。日本の位置は図の左上。昨日煙の中心だったのは樺太の真北あたりですが、カムチャッカ半島あたりから偏西風が大きく南下していました。そしてハワイとアラスカの中間付近でゆっくり北へ戻っていくようです。煙はいまこの流れに乗っているわけですね。

世界中の気象状況を地図にまとめてくれるearthサイトでも見てみました。下は16日12:00と17日9:00のキャプチャです。黄色や赤に染まったところは「PM2.5」が濃い地域。煙の流れがベーリング海のほうへ粒子状物質を運んでいることが分かるでしょう。大気汚染として名高いPM2.5などの粒子状物質(エアロゾル)は工場煤煙、車の排気ガスなど人為的原因に限った話ではなく、森林火災や火山噴火でも排出されます。地球史上は防ぎようのない自然火災。生活にどこまで実害があるかは分かりませんが、知らず知らず「受動喫煙」状態になってゆくのはあまりいい気がしませんね…。

  • 20170816-1200earth

    2017年8月16日 12:00
  • 20170817-0900earth

    2017年8月17日 9:00