群馬の小嶋さんがいて座に突発天体発見2019/04/04

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1日に西村さんが天体を発見したばかりですが、3日明け方にも群馬県の小嶋正さんが突発天体を発見したという情報があり、撮影してみました。

昨夜から今朝にかけてもよく冷え込み、4月なのに連夜の氷点下となりました。小嶋さんの天体はいて座の方向のため明け方まで待つ必要があり、南中前の低空なので自宅アパート庭先ではほとんどの場所で隣接建物が障害物となり見えません。予めスピカや木星などから天体位置が見える場所を念入りに割り出す必要がありました。

透明度は前夜より悪く、明け方になると南の低空を薄い雲が覆い始めました。木星が潤むような中で何とか天体を導入、一部雲越しになったものの1時間の露出を完了しました。左上画像全体が天の川の中で、下側の星が密集しているところは散開星団NGC6645。目的の天体は簡易測定で約13.5等でした。共生星(symbiotic star/symbiotic nova)の増光ではないかとのこと。2015年6月に150年ぶりの増光が観測されたペガスス座AG星も共生星のひとつでした。それにしても晴天率が高いわけではないのに、日本人による立て続けの天体発見は本当に素晴らしいですね。

今日の太陽2019/04/04

20190404太陽
朝からよく晴れています。少しだけ雲があり、ここ数日より気温が若干高いせいか霞も出ています。いつものように日が高くなると5m/s前後まで風が強まりました。花粉光環は見えません。

20190404太陽リム
左は10:15過ぎの太陽。大気の細かい揺らぎが少なかったものの、大きな揺らぎが目立ちました。活動領域12737はほぼ中央の子午線まで届いています。プロミネンスは左リムの上下に高く伸びたものが出てました。

つい先日春分を迎えたばかりですが、明日はもう清明。時の流れは早いものです。5日は日本全国的に黄砂の飛来が予想されてますので、洗濯干しや喘息の方などお気を付けて。