強いサイクロンFANIがベンガル湾北上中 ― 2019/05/01
北インド洋の一部は気象衛星ひまわりから見える範囲ですが、強いサイクロン「FANI」がベンガル湾で北上を続けています。
左は本日15:00の衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/画像処理・地図などは筆者)。セイロン島北部、インドの東海域に大きな渦が見えます。今日9:00JST現在の中心風速は100ノットを越えている模様。明後日あたりにインド北東部へ上陸する予報が出ていますが、上陸予想の東経は85°より東で、その後も北東の内陸へ進むため被害が心配されます。
ご存じのように日本の台風監視区域は東経100°からなので、このまま衰えないで東へ15度も進めば「台風」になります。でも現時点の予報ではその前に消滅するでしょう。念のため気象庁ベストトラックを調べると、台風が100°より西へ越境することは時々ありましたが、その逆はひとつもありませんでした。もし将来に台風がインドから頻繁にやって来る様になったら、アジアの気候はガラリと変わりそうですね。
日本付近では台風2号以来発生していませんが、いよいよ北半球も台風シーズンが始まったかなと思わせる光景です。
左は本日15:00の衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/画像処理・地図などは筆者)。セイロン島北部、インドの東海域に大きな渦が見えます。今日9:00JST現在の中心風速は100ノットを越えている模様。明後日あたりにインド北東部へ上陸する予報が出ていますが、上陸予想の東経は85°より東で、その後も北東の内陸へ進むため被害が心配されます。
ご存じのように日本の台風監視区域は東経100°からなので、このまま衰えないで東へ15度も進めば「台風」になります。でも現時点の予報ではその前に消滅するでしょう。念のため気象庁ベストトラックを調べると、台風が100°より西へ越境することは時々ありましたが、その逆はひとつもありませんでした。もし将来に台風がインドから頻繁にやって来る様になったら、アジアの気候はガラリと変わりそうですね。
日本付近では台風2号以来発生していませんが、いよいよ北半球も台風シーズンが始まったかなと思わせる光景です。
今日の太陽 ― 2019/05/02
平成がスタートした1989年1月8日の茨城は冷たい雨が降っていたと記憶しています。令和最初の昨日もしっかり雨になりました。ただ、(こういう言い方も何ですが)生前退位ということで、湿っぽくないのは良かったですね。
前線の西に残る雲が今日も関東の一部に雨を降らせましたが、昼過ぎから次第に青空が広がりました。今日は八十八夜。シャツ1枚でも寒くないほど暖かいです。
左は13:50頃の太陽。活動領域はありません。右上リムと左上リムに目立つプロミネンスが出ていました。
ところで、SpaceWeather.comの5月1日記事を見ると、ちょうど平成から令和にバトンタッチした夜中ごろ、太陽の“向こう側”でコロナ質量放出(CME/Coronal Mass Ejection)があったらしく、太陽観測衛星SOHOのC2カメラ撮影の動画が出ていました。もちろんSOHOからも向こう側は見えませんが、放出されたコロナが光球から外へ拡散する様子が写っています。
どこまで広がるか見たかったので、より広範囲を撮影するC3カメラの画像をSOHOサイトから引用し、GIF動画にしたのが右画像です。クリックしてご覧ください。(※ファイル容量が2MBありますのでご注意!!)画面に出ている日時はUTです。
4月20日に活動領域12738から出たと思われるCMEが確認されたばかりでしたが、12738がまた残っているなら、太陽自転周期から言ってちょうど地球と反対側を過ぎた頃です。向こう側を見てみたいですね。
前線の西に残る雲が今日も関東の一部に雨を降らせましたが、昼過ぎから次第に青空が広がりました。今日は八十八夜。シャツ1枚でも寒くないほど暖かいです。
左は13:50頃の太陽。活動領域はありません。右上リムと左上リムに目立つプロミネンスが出ていました。
ところで、SpaceWeather.comの5月1日記事を見ると、ちょうど平成から令和にバトンタッチした夜中ごろ、太陽の“向こう側”でコロナ質量放出(CME/Coronal Mass Ejection)があったらしく、太陽観測衛星SOHOのC2カメラ撮影の動画が出ていました。もちろんSOHOからも向こう側は見えませんが、放出されたコロナが光球から外へ拡散する様子が写っています。
どこまで広がるか見たかったので、より広範囲を撮影するC3カメラの画像をSOHOサイトから引用し、GIF動画にしたのが右画像です。クリックしてご覧ください。(※ファイル容量が2MBありますのでご注意!!)画面に出ている日時はUTです。
4月20日に活動領域12738から出たと思われるCMEが確認されたばかりでしたが、12738がまた残っているなら、太陽自転周期から言ってちょうど地球と反対側を過ぎた頃です。向こう側を見てみたいですね。
今日の太陽 ― 2019/05/03
今日の太陽 ― 2019/05/04
昨夜から今日明け方までほぼ曇り空でした。夜明け頃ようやく星が見えだし、朝からはよく晴れています。昼には所々に積乱雲が見えました。
左は12:50ごろの太陽。昨日から左リムに明るく見えていたところに黒点が確認できました。活動領域12740と採番されています。今日の8:31ごろをピークとしたC1.0クラスのフレアが発生しました。自転周期から言って12738が一周したと思われます。(12738が見えてきたのは4月7日の観察からでした。)
太陽観測衛星SOHOが午前中に撮影した画像を確認すると、フレアから約1時間後にはコロナがかなり大きく広がっていました(右画像/日時はUT)。黒点が大きいままなら、またしばらくは楽しめそうですね。
左は12:50ごろの太陽。昨日から左リムに明るく見えていたところに黒点が確認できました。活動領域12740と採番されています。今日の8:31ごろをピークとしたC1.0クラスのフレアが発生しました。自転周期から言って12738が一周したと思われます。(12738が見えてきたのは4月7日の観察からでした。)
太陽観測衛星SOHOが午前中に撮影した画像を確認すると、フレアから約1時間後にはコロナがかなり大きく広がっていました(右画像/日時はUT)。黒点が大きいままなら、またしばらくは楽しめそうですね。