南の大気が更に騒がしくなった2018/07/22


20180722-1500気象衛星画像
昨日夕方の記事にも書きましたが、日本の南海上が昨日以上に活発化しています。現在活動中の台風10号以外に、熱帯低気圧が四つもある状態です。

左は本日22日15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は台風10号中心、その他の点線円はすべて熱帯低気圧中心の直径1000km円。今まで通ってきた経路も一緒に描いてあります。(※ただし位置情報はすべてJoint Typhoon Warning Center(JTWC)によります。15:00の推定位置だったものを確定位置に補正済み/23日0時補正完了。)

このうち緑円の熱帯低気圧は急カーブして先島諸島を通過しながら台風10号を追いかけるような動きが予報されています。またオレンジ円も今週末ごろ勢力を強めながら沖縄・奄美付近を通過するコース予報。さらに、水色円は北海道東の海上に近づく予報です。陸への影響は少ないかも知れませんが、海が時化たり、北寄りの冷たい風が北海道を涼しくして漁業・農業被害を拡大させる可能性があります。マゼンタ円の熱帯低気圧は台風9号の残骸が再活発化したもの。とても息が長いルートですね。この残骸はいったん海へ出ましたが、再々度陸へ押し戻されてしまう予報です。

これらの様子はなんだか「五輪台風」を彷彿とさせます(→参考:デジタル台風サイトによる五輪台風時の天気図)。実際の動きはどうなるか分かりません。お近くにお住まいの方、夏休みで該当方面へご旅行の方など、必ず最新の情報をチェックしてください。

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