台風7号は低気圧へ、熱帯低気圧は台風8号に発達 ― 2018/07/04
台風7号は本日15時に温帯低気圧へ変わりました。上陸こそしなかったものの、近海をノロノロ進んだため風雨の被害はかなり大きなものでした。今夜もまだ影響が残りそうです。
いっぽう昨日発表になった熱帯低気圧はゆっくり北西へ進んでいます。左画像は本日15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は熱帯低気圧中心の直径1000km円。昨日よりも雲がまとまっています。
この熱帯低気圧は明日にも台風になる見込みで、今回の台風7号より強くなることが予想されているようです。気象庁アナウンスはまだありませんが、右のJoint Typhoon Warning Center(JTWC)予報によると来週頭ごろの最大風速が95ノット(約50m/s)とあり、これは「非常に強い台風」と言われるレベルです。
土砂災害、河川氾濫、家屋倒壊、農作物被害…挙げていくときりがありません。一難去ってまた一難とは言いたくありませんが、防災は根負けしたら終わりです。安心できるようになるまで気を抜かないようにしなくてはいけませんね。
(追記)気象庁からの発表で、この熱帯低気圧は4日21時に台風8号「マリア/MARIA」となりました。直前の台風7号発生から5日12時間後、消滅からはわずか6時間後になります。
右は発生した21時の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間のため赤外モノクロ画像です。赤点円は台風中心の直径1000km円。北西に進んでおり、二日後には暴風域ができる予報です。来週前半には再び沖縄近辺に接近する予報です。十分ご注意ください。
しかし…なんだ…息つく暇もありませんねぇ。もし東京オリンピックの時にこんな風だったら、どうなることやら。