薄曇りながら、火星と彗星に挑戦2018/07/14

20180714火星
昨夜から今朝にかけて一応安定した晴れ間がありましたが、空全体は薄雲に覆われて透明度がかなり落ちていました。悩みましたが、なかなか晴れ間がやってこない時期でもありますので、がんばって重機材での観察に臨みました。

まず夜半過ぎに南中する火星です。もう二週間あまりで大接近当日を迎えますが、既にとても大きく見えます。眼視でも南北の明るいエリアや南半球が少し暗いことは分かりましたが、砂嵐がまだ収まってないようで詳細は分かりませんでした。

20180714火星図
右はGuideによる撮影時の火星図ですが、ちょうどマリネリス渓谷が正面に来ている辺りで、本来ならかなり様々な濃淡が確認できるはず。嵐が明けるのは大接近に間に合いそうにありませんが、せめて遠ざかる中秋の前にクリアな火星を見たいものです。

20180714パンスターズ彗星(C/2017S3)
もうひとつ、長いこと挑戦できなかったパンスターズ彗星(C/2017 S3)にもチャレンジしました。明け方の北東、きりん座の足元に9等台で見えており、8月には3等台になることが期待されている彗星です。(※日本からはピーク時期の前に見えなくなります。)

少しずつ高度を下げているため、早く見ないとお手上げでした。ところが、自宅の目の前に造成された新住宅街が明るく、また電線も多い方向のため、晴れたとしてもかなり困難を極める対象だったんです。

昨夜は透明度の悪さに加え住宅の光害がひどく、やっと写野に導入できたのが薄明開始後でした。オートガイドも全く効かず、ほったらかし撮影のためガイドエラーや背景ムラもひどいですが、何とか仕上げてみました(右画像)。淡い緑色のコマがかなり大きくなっており、短い尾が伸びているような気がします。我が家からはもう一週間もすると見えなくなりそうなので、写って良かった…。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

今日の太陽と気温上昇2018/07/14

20180714太陽
朝からよく晴れています。日本列島を見渡しても朝から午後に至るまで雲が…とりわけ雨を降らすような厚い雲がほぼ皆無となっており、高気圧が容赦なく太陽光を地上へ導いているようです。当地・茨城は10時前から気温が30度を超しました。東北地方南部にようやく梅雨明け宣言が出されました。

20180714太陽リム
左は14:20頃の太陽。活動領域はありません。左上のプロミネンスが目立ちますが、あとは概ね静かですね。今日はごく淡い雲があり、また大気には大きな揺らぎが目立ちました。

20180714-1600最高気温
天気予報でもさんざん言われているように、今日の気温は凄まじく上がりました。右は気象庁サイトからの引用で16時現在の最高気温地図。ランキング推移を見ると、午前中は当地も二ヶ所ほどトップ10入りしていましたが、午後は常連組に取って代わられました。速報値ですが、岐阜県多治見の38.7度(14:26)が今日の暫定1位のようです。先の豪雨で被災した地域が多くランクインしているのはさすがに気の毒に思いました。

本日の真夏日地点数は613地点、うち猛暑日地点数は161地点ありました。これは今年最高数です。参考までに、昨日までの最大値集計は以下の通り。明日、明後日も僅差の日々が続くようです。みなさま、熱中症にご注意を。なお、Joint Typhoon Warning Centerによると沖縄の南東海上に台風になる可能性のある低気圧が発生しています。これも今後の変化や移動にご注意ください。(※本日夕方現在、気象庁からは発表になっていません。)

  • 今年の真夏日地点数最大…544(7月10日)
  • 今年の猛暑日地点数最大…61(7月2日)

  • 2011年以降の真夏日地点数最大…822(2015年8月5日)
  • 2011年以降の猛暑日地点数最大…296(2013年8月11日)

(※いずれも昨日2018年7月13日までの集計です。)