薄曇りのなかで新星を観察2018/07/16

20180715-TCP_J18010186-2951258
昨夜から今朝にかけて、薄曇りのお天気。いて座に新星(TCP J18010186-2951258)が発見されたとの情報をいただいたので、何とか撮影すべく、ギリギリの駆け引きでした。赤緯がかなり低いのでアパートの庭からだと隣家の屋根に隠れます。何とかわずかな時間だけ見える隙間を探して撮影しました。

この新星は群馬県の小嶋正さんが13日夜に発見したもので、現在10等台で輝いています。土星よりも南側で、いて座の“ティーポット”の注ぎ口付近ですね。天の川の中なので、すっきり晴れていれば写る星の数も激増したはず。もっとも、我が家からは光害の強い方向ですが…。機会があればご覧ください。

このあと火星や彗星も…と思ったのですが、明け方に向かってどんどん雲が濃くなってしまいました。

今夏の気候の鬼畜っぷり2018/07/16

  • 20180716日没後の薄明光線
  • 20180716日没後の薄明光線


今日もうだるような暑さでした。毎日のように7月記録が更新される最高気温ですが、今日は39度越えが3箇所もありました。16時現在の真夏日地点数は645、うち猛暑日地点数は185です。また気温ばかり取り沙汰されますが、今朝方まで北海道に強い雨が降っていたところがあったことも忘れてはなりません。当地・茨城も昼頃まで日最高気温トップ10にランクイン。午後からは県北・県央を中心に激しい雷雨となっているようです。夕方現在は竜巻注意情報が発令されました。上画像は日没直後に見えた、積乱雲をすり抜ける薄明光線。悪魔がやって来そうな光景ですね。地平下に沈んだ太陽が、頭上の雲底を怪しく照らしていました。

さて、ちょっと気になったので、気象庁が日々発表している集計を引用し「30日間平年比(平年差)」を1年前と比べてみました。期間は各年7月15日までの30日間。気温は30日平均と平年値との差、降水量と日照時間は30日間合計の平年比です。

この期間は通常の梅雨期をほぼカバーしつつ、先日の西日本豪雨、去年の九州豪雨なども含みます。30日間に均してしまうと境界が朧気になりますが、それでも今年の北海道と西日本の降水の多さ、加えて北海道の気温低下と日照不足はかなりひどい状態だと分かるでしょう。やっと夏が半分過ぎたばかりですが、日本の台所事情はこれからどうなってしまうでしょうか。

【30日平年比較集計・1年前同時期との比較】
気温の平年差(2017年6月16日から7月15日)気温の平年差(2018年6月16日から7月15日)
20170715気温平年差


20180715気温平年差


降水量の平年比(2017年6月16日から7月15日)降水量の平年比(2018年6月16日から7月15日)
20170715降水平年比


20180715降水平年比


日照の平年比(2017年6月16日から7月15日)日照の平年比(2018年6月16日から7月15日)
20170715日照平年比


20180715日照平年比