間もなく金環日食を起こす細い月2023/10/12

20231012_32762月
昨夜から今朝にかけて少し雲があったものの、ひと晩前より安定した星空でした。明け方に金星より低くなった細い月が見えたので観察・撮影。

左画像は12日5時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約327.62°、撮影高度は約22.98°、月齢は26.77。大気の状態は決して良いものでは無かったのですが、思いの外良く写りました。8月14日明け方撮影の月とよく似ており、8月16日記事に書いたバイイの台地(錯覚)が良く見えています。グリマルディ東側のダモアゾー付近がとても複雑な地形をしていて見飽きません。

日ごとスリムになってゆく月は15日に新月を迎えます。このとき北米・南米などで金環日食を起こすことになります(→2023年9月15日記事参照)。また、新月・満月期の直線性を保ったまま、更に半月後の10月29日明け方に月食を起こすことになります。この月食は日本から観察できますから、晴れたら少し早起きしてご覧ください。

20231012木星
少し時間が遡りますが、日付が12日に変わった頃に木星を観てみました。前夜より若干シーイングが良く、また雲の飛来も少なかったので、やや細かいところまで写ってくれたようです(右画像)。衝まで残り20日ほどになりました。

今日の太陽2023/10/12

20231012太陽
朝から秋晴れです。彼岸花の花はすっかり枯れたけれど、葉が出始めていました。「葉見ず花見ず」通りですね。花が遅れたので、葉が花枯れより先に出てしまうかとちょっと期待したのですが、そうはならなかったようです。全体が遅れるのですね。

20231012太陽リム
左は10時ごろの太陽。細かな活動領域が増えて14ヶ所になりました。一番大きな黒点は左上に登場したものですが、まだまだ小さいですね。どかーんと大きいものがなかなか現れません。右上リムと右下リムに一風変わったプロミネンスが見えました。