やっとXRISMをとらえる2023/10/05

20231005_XRISM
今日は午後から晴れる予報でしたが、午後もずっと曇りが続き、青空が広がったのは結局日没1時間前頃からでした。さすがに太陽は低過ぎて観察できず…。それならばと、かねてより再チャレンジしようと思っていたX線分光撮像衛星「XRISM」を写し取るべく機材を組み立てました。

実は9月12日に撮影したものは別の人工天体だったようで、別の日にも確認撮影をしましたがやはり予報と大幅にずれていました。打ち上げ後は順調に飛行しているとのことなので、広角カメラの写野1個分もズレるはずないのです。

今日のパスは最高高度が41°以上に達し、条件としては最高でした。ただし航海薄暮開始前だったために空が結構明るく、極軸合わせ・ピント合わせ・写野導入まで準備が終わったのは撮影開始30秒前という有り様でした。衛星が飛行する南の空にいつまでも浮浪雲が残っていて、なかなか写野導入をさせてもらえなかったのも一因です。写野を結構狭くしたため、最悪の場合小さな雲が通っただけでも全面が雲に覆われる心配がありました。

20231005-1805XRISM-pass_fromHA
最新TLEから算出した位置を信じ、写野を固定して待ちます。雲が何度も通過する中、偶然途切れたタイミングでXRISMと思われる光跡が現れました。「こんなに明るいのか!」というのが第一印象でした。ほぼ最高高度・南中位置で捕捉したのですが、写野内のどの星よりも明るく、概ね4等くらいかなと感じました。右はHeavens-Aboveによる通過予報図。私が望遠鏡を向けたのは18:05から18:06あたりです。

比較的ゆっくりだったので、高速追尾で先回りしてまた撮影…というのを3回ほど繰り返し、なんとか画像に納めることができました。左上はそのなかで一番良く写ったもの。1秒露出で、隙間は画像書き込みの時間です。偶然にもやぎ座のα星が写り込みました。右寄りに写っている斜めの点線は別の人工衛星。部屋に戻って撮影時刻と位置を確認、ほぼ予想通りに飛んでおり、今度は間違いなくXRISMのようです。何等で見えるかという予備知識がなかったままの撮影でしたが、これほど明るいなら感度を落としたりして画像荒れを抑えることができますね。機会があればまた撮影してみましょう。