太陽観測衛星SOHOに写りだした金星2019/07/20

20190720-0042UT_LASCO-C3
最近、金星の姿を見かけないなぁ…と思いませんか?

現在の金星は8月14日の外合に向かって太陽に接近中です。16日ごろからは太陽観測衛星SOHOのLASCO-C3カメラに写るようになりました。左はSOHOサイトからの引用で、本日0:42UT(9:42JST)の画像。この写野内には明日21日に内合を迎える水星や、ふたご座のポルックスも写っていますよ。

SOHOのカメラ内を惑星や目立つ彗星がいつ頃通るか、どちら向きに移動してるのか、実は予め計算して図に示してあるものが Sungrazer Projectのサイトから公開されています。今年の分を右下に引用しました。外合前後の金星は地球から見ていちばん遠いため、移動がとてもゆっくりです。

2019-transits
半径8°程度のC3カメラ写野を移動し終わるのに2ヶ月ほどもかかります。この間に逆行して右へ消えた水星が8月末に順行で戻ってきてしまう有様。同じ時期には火星やSOHO彗星(322P)も一緒なので、夢のツーショットならぬフォーショットになるかも。

この図に掲載されない1等星や明るい星団などの通過もなかなかの見物。この7月末にはプレセペ星団が通過する予定です。

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