2019年の真夏日と熱中症(6月末までの途中経過)2019/07/01

2019年・真夏日と熱中症(途中経過)
梅雨入りの頃から雨が少なかったり多くなったりと極端な天気が続いています。一昨日から今日にかけては北陸や九州なとで大雨被害が相次ぎ、去年や一昨年の豪雨を彷彿とさせますね。お近くの方、大丈夫ですか?被害が少ないことを祈っております。

当地・茨城に住んでいる感触では6月以降から今日の7月入口まで、去年に比べてとても寒いなぁと言う感じです。雨は大雨前の西日本に比べたらましな方ですが、天気が悪くても、言うほど雨が多い訳じゃないような日々ですね。

さて、熱中症が流行る期間が五分の二ほど過ぎたので、毎年行っている「真夏日と熱中症グラフ」の途中経過を描いてみました(左図)。比較として2018年の同グラフも右下に掲載します。元データは気象庁消防庁が公開しているものを利用しました。

2018年・真夏日と熱中症
去年は6月下旬に大きなピークがあったのですが、今年は5月下旬に暑くなったものの、抜きん出た極大は見当たりませんね。良いことなのでしょうが、リバウンドが怖い…。

熱中症は気温や湿度そのものの高さというより、前日差の影響が大きいと感じます。人間の油断が「気温・湿度の急上昇に追いつかない」という“悪癖”がグラフから見て取れるでしょう。自然災害にせよ疾病にせよ、備えていればかなり軽減できます。今年の夏も油断無きようにお過ごしくださいね。

【追記】
7月2日に6月30日までの搬送者数速報が発表されたので、付け足したグラフを再掲載しました。

参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症

台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生2019/07/01

20190701-1500JST気象衛星画像
気象庁によると、本日7月1日15:00に台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生したとのこと。

左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。

昨日までJTWCが発表していたTropical Stormの位置に似ていますが、違う熱帯低気圧です。気象庁の天気図では熱帯低気圧が東西に並んで描かれてます。今回のほうは西進しているので日本への影響はなさそうですが、仕事などでお近くに出かける方はご注意ください。

ちなみにTropical Stormのほうは既に弱体化して熱帯低気圧へ降格されていますが、今回の熱帯低気圧と全く無関係と言うほど離れているわけでもなく、東側にへばりつくように存在しています。(移動は違う方向のようです。)相乗効果で巨大化しなければ良いのですが…。それにしても九州から東へのし掛かっている活発な雨雲、なかなか取れませんねぇ。

参考:
2019年・台風関連の記事(ブログ内)


2019年の台風4号が発生2019/07/02

20190702-2100jst気象衛星ひまわり画像
気象庁によると、昨日海南島東沖に発生していた熱帯低気圧が本日2日21:00、台風4号「ムーン/MUN」になりました。直前の台風3号発生から5日と3時間、3号消滅からは4日と6時間が経過しています。

左画像は気象庁サイトからの引用で、本日21:00の気象衛星ひまわり画像(地図等は筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円を表しています。進路がふらついていますが、概ね西進しており、4日夜には大陸に上陸するようです。なお強風域直径は「大型の台風」クラスである640海里(約1185km)と発表されているので、左画像の赤点円より大きいですね。

今夜はなぜかあちこちの衛星画像配信が止まってしまってるようで、まともな画像は気象庁サイトの、この小さな画像のみでした。あしからず。日本が大雨に見舞われているというのに、どうしたことでしょうか?

参考:
2019年・台風関連の記事(ブログ内)


衛星がとらえた7月3日明け方の日食月影(HIMAWARI編)2019/07/03

20190703-0300気象衛星ひまわり画像
日本時間2019年7月3日明け方、いよいよ皆既日食が始まりました。少し遅れて配信され始まった気象衛星ひまわり画像を眺めると、既に暗くなり始めているのが分かりました。

左は3:00の全球画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/見やすいよう画像処理を施してあります)。右下の暗くなっている部分が月の影です。皆既日食なので影がとても濃いですね。

10分おきに撮影される全球画像ですが、一時的に欠落してるのか、うまく配信されない時間がありました。でも2:10から3:30まで7枚の画像をゲット、影付近を拡大して下に掲載しました。移動する月影の様子をじっくりご覧くださいませ。(※GOES編もぜひご覧ください。

  • 20190703-0210日食月影

    2:10JST
  • 20190703-0230日食月影

    2:30JST
  • 20190703-0250日食月影

    2:50JST
  • 20190703-0300日食月影

    3:00JST


  • 20190703-0310日食月影

    3:10JST
  • 20190703-0320日食月影

    3:20JST
  • 20190703-0330日食月影

    3:30JST
  • 20190702a

    影位置のシミュレート


参考:
一週間後に皆既日食が起こります(2019/06/25)
アーカイブ:静止気象衛星による日食月影の可視範囲