今日の太陽とハロ現象2019/06/01

20190601太陽
6月になりました。昨夜は曇り、今朝からもボンヤリした空です。ときおり雲の薄いところから光が落ちてくるので、それをうまく捕まえて太陽を観察しました。

20190601太陽リム
左は11:45過ぎの太陽。正午前ですが、すでに南中を10分ほど過ぎています。活動領域はありません。一昨日左リムを賑わせていたプロミネンスが少し光球内に入ったようですが、それでもなお大きなプロミネンスが見えますね。いっぽう右上にあったダークフィラメントが光球外へ出て、立派なプロミネンスとなりました。南半球にも何ヶ所か確認できます。

20190601内暈
午前中から内暈が部分的に見え隠れしていました(右画像)。他に何か見えないかと時々空を仰ぎましたが、内暈だけでした。14時を過ぎるともう暈も見えないほど雲が厚くなってきました。

マウナロアの二酸化炭素濃度、更にその後。2019/06/02

20190602MLO二酸化炭素濃度の変化グラフ
5月14日の記事、および5月24日の記事でお伝えしたハワイ・マウナロア観測所(NOAA-Mauna Loa Observatory/MLO)の二酸化炭素濃度の件ですが、更に10日ぶんの推移をモニターしていたところ、僅かずつではあるけれど減少に転じているようです。6月2日公開分までのデータは左図および右下表のようになりました。

【二酸化炭素濃度の変化】
日付濃度
5月22日414.48 ppm
5月23日414.88 ppm
5月24日414.78 ppm
5月25日414.85 ppm
5月26日414.06 ppm
5月27日414.82 ppm
5月28日414.17 ppm
5月29日414.14 ppm
5月30日414.40 ppm
5月31日414.36 ppm
6月1日413.96 ppm

  • MLO(マウナロア観測所)がサイトで公表している2019年の日平均です。
ppm濃度の一桁目が1下がった程度なので、高濃度であることに変わりありません。350ppmくらいまで減れば温室効果もずいぶん減るのでしょうが、利権に奔走する世界情勢を見れば何世紀経っても望めそうもありませんね。

ゆっくり暑くなるのであれば、私たちの子孫も暑さに合わせて進化することは考えられますが、その前に多くの命がふるい落とされるでしょう。異常気象の増加でダメージを受けるのは、私たち自身よりもまず「小さな生物」のほうが先です。もちろん小さな生物たちも淘汰と進化をするでしょうが、人が1割の人口を失うのに比べ、人以外の1割減は圧倒的に量が多いでしょう。

人間がエアコンで涼んでる間も畑の野菜や家畜は灼熱に曝され続けます。仮に人間の身体が将来の気象変動に耐えられたとしても、食べ物となる動植物や汚染されていない水、それらを育む土壌などは確実に、そして急速に失われるでしょう。酷暑や暴風が増え続ける環境で一次産業を維持できる人口も目減りするばかり。衣食住の奪い合いによる人類淘汰のほうが極めて悲惨ではないかと思うわけです。

今日の太陽とハロ現象2019/06/03

20190603太陽
昨夜は曇り。今朝からも雲が多かったですが、昼前から少しずつ日が差してきました。どうにか太陽観察できるレベルです。

20190603太陽リム
左は12:50頃の太陽。活動領域はありませんが、左半球が見事な状態でした。久し振りに長くはっきりしたダークフィラメントが2本も。二日前にリムを賑わせていたものですね。その上まだ左リムに後続のプロミネンスが多数見えています。

いっぽう6月頭からずっと見えている右上リムのプロミネンス、どんどん裏へ回り込んでいるはずなのにまだ大きく見えています。かなり規模が大きいようですね。

昼前後にかけては、上空に淡くて色がはっきりした内暈の一部と、低空に横幅の短い環水平アークが見えました(下画像)。なかなかクッキリしたものは現れませんが、薄曇りでも二、三日に一度は何か見えるので楽しいですね。

  • 20190603内暈

    A.内暈
  • 20190603環水平アーク

    B.環水平アーク


小惑星「1999KW4」の観察・三度目の正直2019/06/04

20190603小惑星66391(1999KW4)
昨夕は雲が残ったものの、その後ゆっくり回復し、今朝にかけて概ね晴れてくれました。透明度は悪かったですが地球近傍小惑星「1999KW4」観察のチャンスと、薄暮のうちに機材を組み立てて待ちました。

なかなか薄雲が取れませんが、いままでのチャレンジのなかではいちばん星が良く見えています。狙いを定めて撮影開始。5月27日の撮影、および5月30日の撮影は雲が多いことを見越した「短時間多枚数撮影による小惑星基準コンポジット(※小惑星は点像、恒星は線像)」でないと小惑星は像として取り出せませんでした。

でも今回はカメラのモニターでも移動する小惑星像が確認できたので、思い切って2分露出の恒星基準コンポジット(※恒星は点像、小惑星は線像)を試すことができました(左上画像)。しし座からおとめ座の境界を移動しており、周囲にいくつもの小銀河が確認できます。(※恒星基準コンポジットだと暗い天体まで確認できるのです。ここ、重要!)小惑星は当初よりかなり暗くなり、途中の雲通過で2コマほどガイドが乱れたけれど、三度目の観察で初めて動く軌跡として捉えることができました。

20190603_LBV in NGC4559
晴れ間が持続していたので、続けて山形県の板垣公一さんが6月1日夜に発見した天体に望遠鏡を向けました。この天体はかみのけ座の系外銀河NGC4559にあり、新しい超新星…ではなく、これまで何度も不定期に増減光していた同一のLBV天体(Luminous Blue Variable)と思われます。

今回の増光は16.7等とのことでしたが、発見からまだ二日しか経っていないのにもう18等程度まで落ち込んでいました。右画像では恒星像として認識できる限界ギリギリですね。ちなみに板垣さんは今年1月16日明け方にもこのLBVの増光を捉えています。今年に入ってから18等より明るくなったのは5度目です。