彗星を狙うも透明度ガタ落ち2019/08/01

20190801マクノート彗星(260P)
梅雨が明けたというのに、このところ透明度が全く上がりません。昨夜から今朝にかけても晴れていたのに透明度・シーイングともガタ落ちでした。でも8月に入ったのに何もしないのはもったいないので、写りが悪いことを承知で明け方の彗星を二つ撮影しました。

まず、二日前にも撮影したマクノート彗星(260P)。軌道要素を最新のものに直し、今回はバッチリ写野の真ん中で捉えました。空を覆っている霞が若干薄かったせいか、一昨日よりも写りが良いですね。画像右上、輝星の右に並んでいるボンヤリした光はNGC467。

20190801アフリカーノ彗星(C/2018W2)
続いて7月26日にも撮影したアフリカーノ彗星(C/2018W2)にも挑戦。ごく淡いコマを写し撮ることができました。移動量がマクノート彗星の8分の1ですから、彗星基準でコンポジットしても恒星があまり動きません。ちなみに両画像とも45分露出です。

視界が開けていれば難なく撮影できる彗星ですが、狭いアパートの庭のため北東から南側にかけて障害物と光害が多く、現状では撮影から画像処理までハードルが高いです。おまけに朝が早いですから、彗星ふたつ撮ったらもう夜明けになってしまいます。早い時間にスッキリした空へ高く昇った彗星たちを撮りたいですねぇ…。

今日の太陽2019/08/01

20190801太陽
8月がスタートしました。朝からよく晴れています。外を歩くと腕や首など日が当たるところが突き刺さるようにヒリヒリ。雲はほとんど見えず透明度もやや上がって、ここ数日の中では一番光が強いようです。

20190801太陽リム
左は13:30過ぎの太陽。活動領域はありません。左上リムにはかなり大きなプロミネンスの大群が見えてきました。いっぽう右上に見えていた大きなものは見えなくなりました。そろそろ黒点が出てくれないかなぁと願う日々。

15時現在の真夏日地点数は800地点、うち猛暑日地点は179地点です。

2019年の真夏日と熱中症(7月末までの途中経過)2019/08/01

2019年・真夏日と熱中症(途中経過)
7月末までの真夏日地点数が発表になったので、ここまでの「真夏日と熱中症グラフ」の途中経過を描いてみました(左図)。元データは気象庁消防庁が公開しているものを利用しています。

今日8月1日は今年いちばんの気温上昇で、12時時点の真夏日地点数は760、猛暑日地点は66もありました。午後の3、4時間も増え続けるのでこのグラフの最大値となるでしょう。毎日この調子ですから、毎日のように「今年一番の…」というニュースばかり飛び交いますね。人間は急な変化に弱い(十分な「暑熱馴化」がなされていない)ので、最高気温そのものだけでなく、日中の気温上昇率みたいな数値も危険係数化して発表したら良いのにといつも思います。

【真夏日/猛暑日地点数の最高値】
日付真夏日
地点数
日付猛暑日
地点数
2011年8月10日7388月10日151
2012年7月28日7847月31日170
2013年8月16日7528月11日296
2014年7月26日6987月26日231
2015年8月5日8228月1日223
2016年8月7日7578月9日198
2017年7月21日7758月24日152
2018年8月1日7568月5日256
梅雨時期が長かったのでグラフが大きく凹みましたが、7月下旬からはいつもの様な傾向です。確かに暑いことは暑いですが、今年だけ特別という訳でもありません。

右には2011年以降去年までのデータを集計した真夏日/猛暑日地点数の最高値とその日付を掲載しました。この時期は毎年暑いと分かるでしょう。来年の今頃はオリンピックの折り返しを迎えていますね…。まぁ、とにかく熱中症にはご注意くださいね。

参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症

続けざまに台風のたまごが発生2019/08/02


20190802-0000気象衛星
台風7号が活動中ですが、昨日1日には新たな「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が21:00に発生したと気象庁から発表がありました。

左は発生から3時間経過した2日0:00JSTの気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/画像処理・地図等は筆者)。赤点線円は台風7号中心、オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の、それぞれ直径1000km円を表しています。

まだ列島から遠いためはっきりした進路は分かりませんが、北北西に進んでいるようなので、少なくも小笠原諸島付近には接近しそうです。そのまま進めば本州に接近する可能性も出てくるでしょう。どうかご注意ください。