明け方に火星と土星が接近、天宮1号も通過2018/03/29

20180329火星と土星の接近
明け方の南東の空では火星と土星が接近しつつあります。一番近くなるのは4月2日21:20過ぎ。3日明け方には1°15′ほどの離角で並んでいる様子が楽しめるでしょう。今朝の離角は2°45′程ですので、この半分くらいですね。

当地・茨城は昨夜から今朝にかけても透明度が悪く、晴れているのですが星明かりが少ない夜でした。元々春の空は明るい星が少ない上に間もなく満月を迎えます。その月もオレンジ色に濁って見えるくらいですから、星々の光が弱くなるのも仕方ないことでしょう。急な気温上昇も考え物ですね。

20180329火星と土星の接近
200mmオーバー程度の小さな望遠鏡でしたが、土星の衛星タイタンが写ったのにはビックリしました。うまい具合に土星本体から一番遠い時期だったのです。また惑星だけでなく、球状星団M22とM28も花を添えてくれました。野球場の観客のようにビッシリ集まった星団なので球場星団…、じゃなく、おにぎりのように集まった「球状」の星団です。特にM22は小さなファインダーで見えるくらいしっかりしていますよ。火星は4月2日にこのM22とも大接近します。どんな光景になるか楽しみですね。

20180329明け方
さて、数日内に大気圏へ再突入すると騒がれている天宮1号が、今朝方南東の空を通過する予定でした。でも当地で見える予定時刻は5時少し前。いわゆる「夜明け」の時間です。天文薄明も航海薄明も終わっている空ですから、見える星と言ったら1等星がギリギリ(左画像/実際はこの画像よりずっと空が明るい)。これまでの経験から天宮1号は予報よりも暗め(今回は1.0等との予報)なので、見えるかどうか分かりません。

それでも最後の姿ではあるし、ひょっとしたら見えるかも知れないので、ダメ元を承知で見晴らしよい場所へ出かけてみました。時間がずれるかも知れないので、15分ほど早めに到着、観察を始めました。といっても星が消えゆくのを見守るような状況…。時間を過ぎても天宮1号は全く見えませんでした。

20180329火星と土星の近くを通る天宮1号
ところが、帰宅して画像をチェックしたら、うっすらとした軌跡があるではありませんか。2秒露出+1秒休みを200回ほどくり返した中から5コマほど発見しました。そのうちの4コマをガチガチの高コントラスト合成したのが右画像です。もう背景は青空なので軌跡を探す手がかりが無いのですが、並んで写っていた火星と土星が良い目印となりました。今回の通過はまさに両惑星の近くを通ったのです。これがなかったら探すことすらできませんでした。

落下までに明るめの条件良いパスは明日もう一回ありますが、曇ったりして見えなければ今回が見納め。ともかく記録できて良かった良かった。

参考:
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

今日の太陽と花粉光環2018/03/29

20180329太陽
朝からよく晴れています。今日も気温は高めで、近くのアメダスポイントでは最高気温24度越えを記録しました。もうちょっとで夏日…。

20180329太陽リム
左は10時少し前の太陽。活動領域はありません。左リムに少し明るいプロミネンスと、淡いながらも幅のあるプロミネンスが見えました。

20180329花粉光環
今日も花粉光環が出ています。いつもより見え方が淡いのですが、花粉が薄いのか、透明度が落ちているのか判断しづらいところ。太陽撮影でゲインを上げないといけなかったので、多分透明度が落ちているのだと思います。鼻もいつも以上にムズムズするし…。

金星と天王星が接近2018/03/29

20170329金星と天王星の接近
まだ日が高いのに暗く感じた夕日。花粉ではなく、ダストや水蒸気の類が空を覆っていたようです。登っていた月も夜が来るといつもの輝きを感じられません。

昨日に続いて金星と天王星の接近を狙ってみました。ひとまわり大きな望遠鏡を使いましたが、天王星がカメラのファインダーで全く確認できず、構図が決められなくて困りました。経験と勘で、電線の隙間からパチリ。金星も薄暗く感じました。

20180329金星と天王星の接近
画像処理をしてみると天王星が微かに浮かび上がりました。昨日とは段違いに透明度が低いですね。まさに春霞の季節ですが、黄砂やエアロゾルもあったのでしょうかね?今夕の両惑星離角は約25′。明日はもう3倍くらい離れてしまいます。ひとまず観察できて良かった…。

参考:
金星と天王星が大接近(2015/03/04)