春の夜に霞む超新星たち2018/03/15

昨夜から今朝にかけ、天気が持ってくれました。(今夜から崩れるようです。)夜半前には久しぶりに超新星2018gv(NGC2525内)、夜半過ぎには2018zd(NGC2146内)を観察しました。2018gvは15等程度まで暗くなりましたが、まだしっかり見えています。下右画像は余った時間でのリファレンス撮影で、M51「子持ち銀河」。夜中過ぎにほぼ天頂を通過します。光害地でも何とか楽しめる、貴重な天体ですね。(※これには超新星は写っていません。)

夜半まではかなり霞が濃く、地上の光害に照らされて空全体がとても明るく感じました。おかげで南天のNGC2525を探すのも一苦労。私は自動導入など使いませんので、ファインダーに見える星だけが頼りです。夜半を迎える頃からかなり霞が引き、まあまあの透明度が戻ってきました。気温が上がる春の夜はいつもこんな感じです。

  • 20180314_SN2018gv in NGC2525

    2018gv in NGC2525
  • 20180315_2018zd in NGC2146

    2018zd in NGC2146
  • 20180315_M51

    M51

今日の太陽2018/03/15

20180315太陽
西から天気が下り坂。今日の太陽観察は早めにしなくては…と思っていました。ところが隣家の屋根に太陽が顔を出した時はもう薄雲が忍び込んで…。10時ごろにはかなりの雲が出てしまいました。

20180315太陽リム
左は9:10過ぎの太陽。薄雲越しで減光しています。嬉しいことに右リムには豪華なプロミネンスが見えていました。左上の小さなダークフィラメントも健在。のっぺらぼうじゃなくて良かった。

気温が19度近くまで上がって暑いくらいですが、昼からは10m/sに届きそうな強風に見舞われています。ホコリと花粉がヒドイ状態…。

20180315花粉光環
(夕方追記)
午後遅くは雲が取れてきましたが、風は全く止みません。窓から屋外を見ると花粉光環が出ています。ホコリが舞い込むので最小限だけサッシを開け、物干し竿に太陽を隠してササッと撮影。不純物の多い大気なので、色の分離がやや鈍い光環でした。