2024年ラスト紫金山・アトラス彗星 ― 2025/01/01
2024年最後の夕空は良く晴れていたため、年内最後の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を捉えるべく準備。アルタイルと共にかなり低空でしたが、無事撮影できました。
彗星はV字型の尾を保っており、遠く離れていてもまだ活発な様子が窺えます。もう2、3等暗くなって明け方見える頃になっても元気さを保っていて欲しいです。低空故に大気差の影響が出て、画像の左上(天頂側)が大きく流れているのに右下(地面側)はほぼ止まっています。偶然にも彗星の移動量がちょうど画像右下あたりの大気差を打ち消す量に等しくなっていて面白いですね。色調もどんどん短波長が弱まって赤味を帯びてしまうので、バランスを取るのが難しくなりました。
このあと元日朝まで良く晴れましたが、6m/s超えの風がずっと吹いていたため、望遠鏡での年越し観察はできませんでした。良く晴れる冬なのに、強すぎる季節風には毎年泣かされます。
彗星はV字型の尾を保っており、遠く離れていてもまだ活発な様子が窺えます。もう2、3等暗くなって明け方見える頃になっても元気さを保っていて欲しいです。低空故に大気差の影響が出て、画像の左上(天頂側)が大きく流れているのに右下(地面側)はほぼ止まっています。偶然にも彗星の移動量がちょうど画像右下あたりの大気差を打ち消す量に等しくなっていて面白いですね。色調もどんどん短波長が弱まって赤味を帯びてしまうので、バランスを取るのが難しくなりました。
このあと元日朝まで良く晴れましたが、6m/s超えの風がずっと吹いていたため、望遠鏡での年越し観察はできませんでした。良く晴れる冬なのに、強すぎる季節風には毎年泣かされます。
今日の太陽 ― 2025/01/01
新年始めの惑星たち ― 2025/01/02
昨日日中は強い風が吹いたものの、夕方近くになると弱まってきました。そこで、予定していた惑星撮影を決行。
まず宵空高くなってきた金星からスタート。もう半月状になっています。東方最大離角は1月10日14:01:36JSTごろなので、もう一週間余りできっちり半月型になりますね。内合は2025年3月23日ですから、宵の明星を楽しめるのも残り三ヶ月足らず。昨年中は高度がずっと低かったので、なんだか損をした感じです。
このあと引き続き土星を撮ったのですが、金星撮影開始から土星撮影終了までの1時間程度で気温が5度も下がり、ピンボケと酷いシーイングのおかげでボヤボヤの像になってしまいました。ただ、まだ環の明るさは本体よりずっと暗いことが確かめられました。これだけでも収穫です。これ以上画像処理しても良くならないので未完成のままですが、下A画像として掲載しておきます。
夜になって南中を迎えた木星、および日付が2日になってすぐの火星も捉えました(下B・C画像)。木星は撮影時間の半分が縞も見失う酷いシーイングでしたが、どうにか仕上げてみました。火星も酷かったけれど大シルチスやアリンの爪あたりが見えます。やはり高い高度はいいですね。1月16日に衝を迎えるので、もうだいぶ丸まっています。視直径も14″角を越えていますからかなり見やすいでしょう。(※各惑星画像は同縮尺です。)
このあと引き続き土星を撮ったのですが、金星撮影開始から土星撮影終了までの1時間程度で気温が5度も下がり、ピンボケと酷いシーイングのおかげでボヤボヤの像になってしまいました。ただ、まだ環の明るさは本体よりずっと暗いことが確かめられました。これだけでも収穫です。これ以上画像処理しても良くならないので未完成のままですが、下A画像として掲載しておきます。
夜になって南中を迎えた木星、および日付が2日になってすぐの火星も捉えました(下B・C画像)。木星は撮影時間の半分が縞も見失う酷いシーイングでしたが、どうにか仕上げてみました。火星も酷かったけれど大シルチスやアリンの爪あたりが見えます。やはり高い高度はいいですね。1月16日に衝を迎えるので、もうだいぶ丸まっています。視直径も14″角を越えていますからかなり見やすいでしょう。(※各惑星画像は同縮尺です。)