明け方の「雪月火」2016/03/01

20160301月と火星
昨日は明け方からときおり小雨が降り、茨城全域に強風と雷の注意報が出ました。夜になっても強く降る時間帯があったようです。今朝3時頃に起きてみると、雪が積もっているではありませんか。約1週前の2月25日の雪と同程度ですが、湿雪だったのかガチガチに凍っていました(右下画像)。

空は3:30頃から急速に晴れてきて、月と火星の接近を眺めることができました。左画像は4時頃の様子。段階露光合成により月の模様から微光星まで写し取ってみました。

20160301雪
一番明るいオレンジの星が火星です。最接近の約1時間前ですが、ほぼ最接近ですね。両天体の離角は約2°50'です。月には光環らしきものが見えていましたが、雲は全くなかったので花粉光環と思われます。もっと濃かったら雪月火+花(粉)となって見た目にも美しかったかも知れませんが、花ならぬ鼻に辛そう…。この頃には風速7m/s前後の風が吹き、肌が凍り付きそうでした。それでもやはり自然は美しいものです。

参考:
アーカイブ:天体の接近現象一覧

今日の太陽2016/03/01

20160301太陽
3月最初の今日は明け方から晴れています。風が強まり、茨城県南では10:30現在までに瞬間最大8m/sから10m/sの強風となっています。夜半過ぎに降った雪が屋根やボンネットに残り、日影側では昼近くになっても溶けませんでした。

20160301太陽リム
左は10時少し前の太陽。風の合間を見ながら撮影しました。中央を過ぎた活動領域12506から小さなダークフィラメントが伸びています。左右リム近くには立派なプロミネンスが出ていますね。3月9日の日食まであと8日となりました。左側のプロミネンスは中央近くまでやって来るでしょうか。日食時にどんな表情になるか楽しみです。

久々のパンスターズ彗星、アポロ宇宙船の着陸地点も2016/03/02

20160302パンスターズ彗星(C/2014S2)
昨夜から今朝にかけて気温がグンと下がり、とても良く晴れました。明け方の月が下弦を迎えたのに加え、空の透明度もまずまず。ということで、久しぶりにパンスターズ彗星(C/2014S2)を撮ってみました。現在はこぐま座β星近くにいます。特に意識してなかったのですが、高度が一番高い位置での撮影になりました。

20160302パンスターズ彗星(C/2014S2)
撮影画角はおよそ0.8°×0.5°、概ね上方向が天の北方向、彗星の移動に合わせた合成処理、右画像は左画像の白黒反転です。減光に転じているはずなのに前より明るく感じて、「間違ってカタリナ彗星に向けちゃったか!?」と思ったほど。前回の撮影から二週間ほど経ち、尾の方向がだいぶ変わっていて焦りました。頭部の広がりや「への字」型の尾が素晴らしいですね。

明け方の月が綺麗でしたので、2月27日2月28日に続いて、「アポロ宇宙船」の着陸位置を撮影しました。今日の月齢は12号と14号の位置をまとめて撮るのに好都合。下左画像の緑枠を拡大撮影したのが下右画像です。黄色+マークのうち左が12号、右が14号の着陸地点付近になります。さほど大気の揺れもなく念入りにピントを合わせたのですが、どこかの工程で原因不明のピンぼけが生じたらしく像が甘くなりました。まぁどのみち今回は月が最南に位置して高度が低かったし、「まずはやってみる」の精神なので、これで良しとします。とりあえず6ヶ所全てを撮りましたが、また下弦で高い高度の季節に狙いたいと思います。次なる目標は上弦側での着陸地点撮影ですね。

  • 20160302月

    着陸地点・撮影範囲
  • 20160302アポロ12&14号着陸地点

    アポロ12号と14号の着陸地点

今日の太陽2016/03/02

20160302太陽
昨夜から良く晴れています。午前中も快晴で気持ちいいお天気。風がありますが2m/s前後で、昨日ほど強くありません。またこの二日間、太陽周囲の花粉光環は見えていません。

20160302太陽リム
左は10:30少し前の太陽。活動領域12506はだいぶ西に寄りました。代わって東から新しい領域が入ってきたようです。右上リムに立派なプロミネンスが見えました。これは昨日も見えていましたが、だんだん裏へ回ってしまいますね。