国際宇宙ステーションが月のそばを通過 ― 2016/03/03
久しぶりに国際宇宙ステーションの天体面通過を調べたら、今日朝に自宅から10km圏内で月面通過が起こる予想を見つけました。といっても私は体の障害で出かけられませんので、自宅から観察することにしました。
現象の時間帯が微妙で、朝6時ちょうどです。ISSの予報光度は-2.7等。もう随分前に市民薄明も始まっており、10分も待たずして日が昇る時間。そんな空が明るいのに国際宇宙ステーションは見えるのだろうか、というのを確認するのも狙いでした。快晴で月はクッキリ見えているので、カメラで捕らえ動画モードで待ちました。
結局肉眼では全く見えませんでした。でも動画では写っています。左上画像は動画から0.5秒おきに静止画を取り出し、比較明合成したもの(ほぼノートリミング)。やはりISSのコントラストが弱かったので、画像処理でかなり明るくしています。もう少しアップでも良かったですね。もし月面通過なら可視状態(衛星がシルエットではなく光った状態)の通過ですので、面白い見え方だったろうと思います。
参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過
現象の時間帯が微妙で、朝6時ちょうどです。ISSの予報光度は-2.7等。もう随分前に市民薄明も始まっており、10分も待たずして日が昇る時間。そんな空が明るいのに国際宇宙ステーションは見えるのだろうか、というのを確認するのも狙いでした。快晴で月はクッキリ見えているので、カメラで捕らえ動画モードで待ちました。
結局肉眼では全く見えませんでした。でも動画では写っています。左上画像は動画から0.5秒おきに静止画を取り出し、比較明合成したもの(ほぼノートリミング)。やはりISSのコントラストが弱かったので、画像処理でかなり明るくしています。もう少しアップでも良かったですね。もし月面通過なら可視状態(衛星がシルエットではなく光った状態)の通過ですので、面白い見え方だったろうと思います。
参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過
今日の太陽 ― 2016/03/03
明日の晩は木星に注目! ― 2016/03/03
まもなく衝を迎える木星は、夕方暗くなるともう東の空へ昇っていることに気付くでしょう。ギラギラ輝いていますから、障害物さえなければ都会でも分かると思います。もし望遠鏡で見ることができるなら、ぜひ明日4日の晩に眺めてみてください。
左は4日19時の木星を描いたシミュレーションです(画像の上方向が天の北方向)。模様の位置などもだいたい合わせてあります。「木星の台風」みたいな大赤斑がちょうど見えますね。そして注目なのが、すぐ側で輝く衛星エウロパ。この衛星の影が木星上に見えるのです。
このあとすぐエウロパ自身も木星本体に重なって、影や大赤斑と一緒に動いてゆきます。2015年2月12日の記事で「大赤斑」と「衛星」と「衛星の影」が木星本体上で同時に見えるだろうか?というお話をしましたが、まさにその瞬間なのです。衝の前後で衛星と影の位置関係が変わるので(→2015年1月28日の記事参照)こういった現象をピックアップして継続観察すると宇宙の奥行きまで分かって実に楽しいです。
これだけでも十分貴重なのですが、今回はもっとすごいですよ。左側に離れていた衛星イオもだんだん右に寄ってきて、なんと20:30頃からイオの影、さらに10分も経たないうちにイオ自身も木星に重なってしまいます。この時点でまだ大赤斑・エウロパ・エウロパの影はギリギリ見えますから、全部まとめて木星の小さな丸の中に入っちゃう滅多にない貴重な現象が起こってしまうのです。
右画像は19:00から30分おきに23:00まで、それぞれの位置を描いた予想図です。衛星位置が見やすいように加工してありますが、実際はもっと見辛いでしょう。大気の状態によっては影もはっきりしないかも知れません。でも一見の価値ありですから、晴れたらトライしてくださいね。
なお、調べてみると今月は貴重な現象が目白押しです(笑)。狭い期間ですが、木星の衛星+大赤斑の現象一覧をアーカイブに加えておきましたので、参考にしてくださいね。また3月の中で目にとまった複合的現象については、日付とおおよその時間帯、衛星名のみ下表に書き出しました。詳しい時刻や現象内容はアーカイブから読み取ってください。
参考:
アーカイブ「木星の衛星現象一覧」
左は4日19時の木星を描いたシミュレーションです(画像の上方向が天の北方向)。模様の位置などもだいたい合わせてあります。「木星の台風」みたいな大赤斑がちょうど見えますね。そして注目なのが、すぐ側で輝く衛星エウロパ。この衛星の影が木星上に見えるのです。
このあとすぐエウロパ自身も木星本体に重なって、影や大赤斑と一緒に動いてゆきます。2015年2月12日の記事で「大赤斑」と「衛星」と「衛星の影」が木星本体上で同時に見えるだろうか?というお話をしましたが、まさにその瞬間なのです。衝の前後で衛星と影の位置関係が変わるので(→2015年1月28日の記事参照)こういった現象をピックアップして継続観察すると宇宙の奥行きまで分かって実に楽しいです。
これだけでも十分貴重なのですが、今回はもっとすごいですよ。左側に離れていた衛星イオもだんだん右に寄ってきて、なんと20:30頃からイオの影、さらに10分も経たないうちにイオ自身も木星に重なってしまいます。この時点でまだ大赤斑・エウロパ・エウロパの影はギリギリ見えますから、全部まとめて木星の小さな丸の中に入っちゃう滅多にない貴重な現象が起こってしまうのです。
右画像は19:00から30分おきに23:00まで、それぞれの位置を描いた予想図です。衛星位置が見やすいように加工してありますが、実際はもっと見辛いでしょう。大気の状態によっては影もはっきりしないかも知れません。でも一見の価値ありですから、晴れたらトライしてくださいね。
なお、調べてみると今月は貴重な現象が目白押しです(笑)。狭い期間ですが、木星の衛星+大赤斑の現象一覧をアーカイブに加えておきましたので、参考にしてくださいね。また3月の中で目にとまった複合的現象については、日付とおおよその時間帯、衛星名のみ下表に書き出しました。詳しい時刻や現象内容はアーカイブから読み取ってください。
【木星の複合的な衛星現象・2016年3月】
日付と時間帯 | 衛星名 |
---|---|
4日夕方から夜中 | イオ・イオの影・エウロパ・エウロパの影 |
10日明け方 | イオ・イオの影・ガニメデ・ガニメデの影 |
11日夜半前から12日 | イオ・イオの影・エウロパ・エウロパの影 |
19日真夜中過ぎ | イオ・イオの影・エウロパ・エウロパの影 |
26日明け方 | イオ・イオの影・エウロパ・エウロパの影 |
参考:
アーカイブ「木星の衛星現象一覧」