大きな寒冷渦2016/03/28

20160327正午・寒冷渦
昨日の衛星画像を見て驚きました。オホーツク東の海上に台風よりはるかに大きな渦があるではありませんか。こういう「寒冷渦」を見かけるのは珍しくないものの、今回のようなスケールにはそう出会えません。

左画像は3月27日12:00の衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。何日前からできていたのか遡ると、25日には渦は全く見当たらず、26日朝には生まれていたようです。

20160327正午・寒冷渦+スケール
興味があったので、おおよその大きさを測ってみました。中心近くと思われる東経174度・北緯46度を中心に、直径1000km円から4000km円まで1000kmずつのスケールを描きました(右画像の赤線)。これを見ると、南側から渦へ流れ込む雲の先端は中心から3000kmくらい離れているのですね。いやぁ、すごい、すごい。今日は更に大きくなっていますが、全体的に弱まった印象を受けました。下に25日から本日28日まで各9:00の画像を置きましたのでご覧になってください。画像下部のボタンで日付を切り替えられます。




今日の太陽2016/03/28

20160328太陽
20160328太陽リム


20160328太陽リム拡大
昨日日中に続き、昨夜から今日昼過ぎまでも曇り空。左は14時少し前、薄雲越しに撮影しました。

活動領域12526はしっかりした黒点と明るい領域が良く見えます。すっかりリムに寄ってしまった12524は午前中にC2クラスのフレアがありました。

昨日も見えていたのですが、ごく淡いプロミネンスが左リムから遠方へ吹き出しています(右下画像は白黒反転トリミング)。なんとも複雑な構造をしていますね。

今日も幻日と太陽柱2016/03/28

20160328夕空
雲が多かったものの予報ほど悪化しなかった今日のお天気。午後遅くには日差しも増えました。17時頃に外を見ると、なんと今日も太陽柱や幻日が見えていました。幻日は左右とも見えていましたが、光は弱々しい感じです。内暈に沿うように縦に伸びていますが、内暈そのものは見えません。太陽柱もまたあまり縁のはっきりしない柱で、昨日のように伸びる様子もありませんでした。

それにしてもこの四日間で三度目の太陽柱ですから、よほど大気が太陽柱向けの状態になっているのですね。下は各現象の拡大です。このあと10分もしたら全て消えました。その後太陽はしばらく見えていましたが、気象光学現象は何も見えませんでした。

  • 20160328太陽左の幻日

    太陽左の幻日
  • 20160328太陽柱

    太陽柱
  • 20160328太陽右の幻日

    太陽右の幻日