天気があまり良くない日が続いています。ふたご座流星群がピークを迎えた15日明け方も、星のかけらすら見えませんでした。15日夜もダメかと思っていたのですが、日付が16日になって2時間くらい経ったころ外を見ると、いつの間にか快星です。湿気があって透明度はかなり低いですが、貴重な晴れ間なのでカメラをセットし、流星群を小一時間ほど撮りました。 残念ながら流星は写っていませんでしたが、記念に撮影エリアを左に掲載します。上辺中央の一番暗い辺りが天頂です。低空が湿気＋光害で著しく明るいですね。また写野外ですが、眼視で0等級の立派な群流星が見えました。

ついでに明け方見えていたカタリナ彗星にも望遠鏡を向けました。エッジオン銀河のNGC5496がたまたま写り込みました。おとめ座なので銀河がたくさん写ります。透明度が無くて写野に導入するのに苦労したほどでしたので、あまり気合いを入れた撮影ではありません。中央から左にかけて原因不明のカブリも再度発生してしまってます。少しイオンテイルの輝度が落ちてきたのか、あまり良く写りません。良く晴れた日に再挑戦ですね。

ところで12月13日の記事にも少し書きましたが、流星群の観察条件は様々です。今年のふたご座流星群やペルセウス座流星群は前評判が良かったのに、当地ではお天気に恵まれませんでした。天気はその時にならないと分かりませんが、例えば「月明かりはどれくらいか」といったことなら計算しておくことができます。三大流星群の極大日付近の三日間について、今年から10年間の月明かり条件を下に書き出してみました。計算は茨城県つくば市ですが、ユーティリティ「夜空の時刻表」を使えばみなさんお住まいの県ごとに同様の表を作れます。貴重なチャンスを逃さないように計算しておくと良いでしょう。