スピカに接近した火星、および今朝のカタリナ彗星2015/12/22

20151222火星とスピカ
カタリナ彗星を観察するため毎朝のように起きていますが、もちろんそれ以外の星々の変化にも目が行きます。だんだん低くなる金星、夜明けに南中する木星、低空に見えてきたこと座やさそり座…。中でもだんとつ美しいのが、左画像の火星(オレンジの輝星)とおとめ座のスピカ(水色の輝星)。

色合いが分かるようディフューズフィルターを付けて撮りました。この画像は上が天頂方向ですが、赤道座標換算では両星が南北に並んでいます。色合いは全く違うのに明るさが揃っていて、実に素晴らしい眺めでした。最接近は24日とのこと。年末くらいまでは並んで見えますのでぜひご覧ください。

カタリナ彗星(C/2013US10)ですが、今朝方は空全体が白っぽくて透明度が芳しくなく、尾があまり写りませんでした。下画像はここ1週間の機材と同じで、画角はだいたい横7°×縦5°、上方向が天の北、彗星の動きに合わせた合成処理、右は左の白黒反転です。右上に向かうイオンテイルはなんとなく3°くらいまで分かります。その先、画像右上までつながっている気はするのですが、確信が持てません。そろそろ月明かりの影響が出るので、しばらく尾の伸びを撮ることは難しくなります。

  • 20151222カタリナ彗星(C/2013US10)
  • 20151222カタリナ彗星(C/2013US10)

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2015/12/22

20151222太陽
朝から快晴です。日が高くなると少し風が出てきました。今日は冬至ですから、今日の観察は一年で一番低い太陽を見ていることになります。

左は10:25過ぎの太陽。昨日見え始まった左リム付近の活動領域が良く見えていました。最左端のが12472、その下が12473という番号です。右に寄った黒点の近くにも、小さいながら明るく見える領域がありました。

20151222太陽リム
また明るくはないものの、右上リムや左やや上リム付近に特徴的なプロミネンスが発生しています。

ちなみに(見えるわけではありませんが)、もし青空がなくて、太陽近辺の暗い星々が良く見えるとしたら、今日から明後日にかけてM8とM20という有名なM天体の間を太陽が横切るのが楽しめることでしょう。

今日は冬至です2015/12/22


2015冬至
冬至の夕暮れを見ながら外出から帰りました。夕方の風は冷たく、柚子湯が恋しくなったけれど、日中の気温はこの時期にしては暖かかったです。昨年2014年の冬至は「朔旦冬至」という珍しいものでしたが、今夜は月齢11の月が宵空を飾っています。新月でも満月でもない、ごく普通の冬至です。

彼岸、つまり秋分の時に気象衛星からみた地球の様子を記事にしました。では冬至にはどうなっているのでしょうか?今日とあまり変わらない昨日21日の画像を見てみましょう(左画像・画像元:NICTサイエンスクラウド)。上下段とも右側から2時、6時、12時、18時、22時の画像を使っています。普段同じように繰り返し太陽が昇り、冬は夏より低いなぁ…くらいしか感じないけれど、少し離れて客観的に見ると時期によってこんなに違うんですね。この日の当たり方の差が「季節」を生み出す原動力です。

2015冬至
ところでこの衛星画像はすべて上が北極、下が南極です。12月21日の全画像を見るとすぐお分かりと思いますが、南極側には一日中太陽光が当たっていますね。この時期、南極は夜のない「白夜」の時期なのです。反対に、北極には一日中日が差しません。この昼が来ない状態のことは「極夜」と言います。

今日を境に太陽は南下をやめて北上に転じます。ただしばらくは変化が小さくて気付けないでしょう。12月初旬に「日の入りが最も早い日」がありましたが、1月初旬には「日の出が最も遅い日」が各地を訪れます。そこを越す頃が実質的な春のスタート地点と言えるかも知れませんね。