今年最初のダブル台風5号と6号2016/08/09


20160809-1200ダブル台風
昨日の記事でお伝えした熱帯低気圧は今日3:00に台風6号(CONSON/コンソン)になったそうです。台風5号はまだ消えてないから、今年最初のダブル台風です。前の台風5号発生から4日12時間後の発生となりました。12:00現在の台風5号・6号の中心間距離(測地距離)は約2699kmです。

左画像は本日12:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点線は台風中心の直径1000km円。日本に近いほうが5号です。雲がだいぶばらけてますが、まだまだ勢力を保ち北上していますよ。この5号の影響で関東一円(全国的?)に北西の強い風が吹いているようで、もろにフェーン現象を食らっています。当地・茨城では強いところで6、7m/sほどの風が吹き、正午までに全てのアメダスポイントが32度に到達しました。

台風6号はまだ日本に影響なさそうなところにいますが、今後は「強い」台風になる予想が出ました。しばらく気に留めておく必要がありそうですね。

今日の太陽とお天気の様子2016/08/09

20160809太陽
台風の雲がかかる北海道や不安定な天気が続く南西諸島など一部の地域を除き、全国的に日差しの強い一日となったようですね。アーカイブ:伝統的七夕・中秋の名月の一覧に載せていますが、本日は伝統的七夕(旧暦七夕)です。もし晴れているなら、暗くなった頃に星空を仰いでくださいね。

20160809太陽リム
左画像は14時少し前の太陽。右半球に移った活動領域12571に代わり、左リムからとても立派な活動領域12574が見えてきました。黒点もあって楽しみです。周囲には太いダークフィラメント。一部は光球外にはみ出て立派なプロミネンスとなっていますよ。一気に活気付いてきました。

(翌日追記:この12574付近で9日9:33JST頃からC8.9クラスの強いフレアがあったようです。)

今日は北海道、神奈川県、山梨県、静岡県、和歌山県の計9ヶ所で日最高気温の観測史上一位記録を更新しました。17時現在の気象庁データでは、30度以上の真夏日のところが全国で629地点、35度以上の猛暑日となったのは198地点。昨日もそうでしたが、真夏日地点は前日より少なく、猛暑日地点は前日より多い結果です。寒暖の差が大きくなってるのかな?いちばん暑かったのは山梨県・切石の39.2度。当地・茨城県内の最高は土浦の37.2度でした。また県内全てのアメダスポイントで最高気温が33度を越えました。降水はありません。

今日は久しぶりにダブル台風発生となりましたが、そんな話題をよそに、8月頭の大雨で一時上昇していた利根川上流8ダムの合計貯水量がまた減り始めています。合計2億m³未満になったらまたこのブログにメモしようと思います。

今日は旧暦の七夕です2016/08/09

20160809伝統的七夕の星空
今日は伝統的七夕(旧暦七夕)。宵に少し雲が出ていましたが、21時前に再確認するとほとんどクリアになっていました。そこで、カメラを担いで見晴らし良い近くの公園へ。

21時台ともなると織姫星(こと座のベガ)や彦星(わし座のアルタイル)が頭上に到達してきます。広い写野のカメラで低空の惑星や月も一緒に一網打尽にしてみました(左画像)。おかげで星像が小さくなってしまいましたが…。お互いの位置関係が分かると思います。どこにどんな星が写っているかは右下画像をご参考に。自分の目では分かりませんでしたが、天の川も写っていますね。

辺りはようやく気温が下がってきたばかり。散歩の人も多く、わんちゃん連れの方々ともたくさんすれ違いました。飲食店やスーパーも開いてますし、街はまだ眠りについていません。空も航空機が頻繁に飛び交い、シャッターのタイミングも気を使います。

20160809伝統的七夕の星空
もともとここは光害地ではありますが、約1ヶ月前の新暦七夕に同じ状況で撮影したときは深夜を過ぎた時間だったため、ある程度は空の暗さを確保できました。どうして時間帯が変わるかというと、星空が地球の年周運動でずれるからです。1年で太陽の周りを一周する地球の動きは、裏を返すと1年で星空が一周360°巡る動きになります。1ヶ月あたり約30°ですから、これは日周の2時間分に等しく、つまり「今この時間に見える星は、1ヶ月後には2時間早く見える」という理屈なのです。

よく「新暦より旧暦の七夕ほうが梅雨も明けていて見やすい」と言います。言わんとしていることは分かりますが、でも実際に星を見ないで語っている机上の空論に感じることもあります。「もし晴れてくれるなら」という条件は付きますが、私は新暦のほうがずっと星が美しい星空に出逢えると感じています。光害地の星見にとって深夜前と深夜過ぎとでは劇的なまでに差があり、「何時に見るか」というのは非常に重要なことなのですから。