まだ落ち着かない台風の空2016/08/23


20160823-0900気象衛星画像
昨日22日に関東を通り過ぎた台風9号は、東北地方に大雨を降らせながら今朝6時頃に北海道へ再上陸しました。9時台には陸地を抜け、12時にオホーツク海上で温帯低気圧へと変わりました。1週間に三つもの台風が北海道へ到達したなんて、前代未聞ですね。9号の寿命は3日21時間、そのうち3日15時間は10号とのダブル台風、1日18時間は11号も加わりトリプル台風でした。

さて、厄介な(?)台風がまだ残っています。とても不可解な動きの台風10号です。左画像はまだ9号が台風であった本日9時の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。各赤点円は台風中心(推定値)の直径1000km円です。また薄緑点線は10号が台風になってからの中心経路です。

8月22日の記事で述べましたが、北緯30度以北から数日以上南西に移動した台風は、1951年以降で2例しか見つかりません。今回の10号は左画像の時点で3日半経っています。9号が北上した影響か、昨日から経路が迷走し始めましたね。今後は更に南西へ進む予報や、北上に転じる予報などもあって、全く分からない状況…。確からしいのは、現在もどんどん発達を続けており、明日には「強い台風」になる見込みと言うこと。まだしばらくは注意が必要です。

とても不安定な天気2016/08/23

20160823太陽
台風9号が過ぎ去ったものの、関東一円は不安定なお天気が続いています。左画像は16時少し前、雲越しに撮影した太陽。画質はひどいですが記録として掲載しておきます。太陽面は相変わらず静穏ですね。

当地・茨城は明け方晴れ間が見えていたのに、急に大雨が降ってきたり、また青空が少し見えたり、雷雲が発達して雷鳴が轟いたり…と落ち着かない空模様。自分の街は影響なかったものの、周囲の街では大雨が観測されました。1時間20mm以上を観測したアメダスデータを書き出すと、日立(44.5mm・12:00)、古河(37.0mm・19:00)、柿岡(34.5mm・21:00)、水戸(33.0mm・17:00)、常陸大宮(22.0mm・11:00)、大能(21.0mm・12:00)、笠間(20.0mm・19:00)でした。

20160823-1900降雨レーダー
データをみれば県央から県北にやや偏ってる傾向は分かりますが、それにしても場所や時間がまちまちです。なんと1日積算降水量が台風通過の22日よりも多かったところが4ヶ所もあったほど。右は気象庁サイト・降雨レーダー19:00画像から茨城を中心に切り取ったもの。こうした状況が断片的に午前中から夜まで続いていたのです。いや、茨城のみならず関東一円でその様な状況でした。栃木県・真岡では17:30までの1時間に90.5mmの雨を観測、同地での1時間降水量・観測史上1位記録を更新しました。また17時ごろ群馬県みどり市付近で約100mmの記録的短時間大雨情報が出ています。

台風に続いてこれだけ雨が降ってるのだから、水不足が心配されている関東の水がめは満ち足りただろう…そう思いたい気持ちになりますが、憶測や希望的観測ではなく、公開されているデータをきちんと確認すべきでしょう。

2016_6月-8月・利根川上流8ダム推移
利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りでした。また左図は6月頭から8月23日までの8ダム貯水率の推移グラフです。(※4月−6月グラフは7月1日の記事にあります。)台風の降水がダムに集まるまで1、2日のタイムラグがありますが、8ダム総量は急に上昇して一気に2億m³を越えていることが分かります。

でも逆に「あれだけ降ったのにこの程度か…」とも言えます。平均まで程遠い状況は変わりません。関東通過の台風があと2、3回は来てくれないと平均にすら達しない…水不足というのは、それほど大規模な事象なのだと言うことをしっかり心に留めておくべきですね。

【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年8月23日15:00現在】
場所貯水量(万m³)貯水率(%)0:00からの変化
下久保ダム4823.956.755.29%↑
矢木沢ダム5361.446.421.00%↑
奈良俣ダム3839.953.330.40%↑
草木ダム2974.697.530.37%↑
藤原ダム1309.789.163.14%↓
渡良瀬貯水池1270100.000.00%→
相俣ダム634.359.842.55%↑
薗原ダム368.4100.000.00%→
8ダム合計20582.259.92
(対平年値:77.34%)
1.89%↑