天気が崩れる前にお月見2024/11/14

20241113虹の入江
昨夜は天気がゆっくり下る予報でした。夕方から雲が出始め透明度もかなり低かったため、宵の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は早々に諦めました。南中を迎えつつある月面なら天気が持ちそうだったので望遠鏡を向けました。

11日夜にゴールデンハンマーの出現を迎えた虹の入江はすっかり明るく、その奥に見えるリュンカー山も光が当たり始めています。この頃の欠け際に見えるリンクルリッジがとても見事。特にリュンカー山から北へ向かう北へ向かう複雑なリッジや緩やかな起伏は普段は姿を見せないので貴重。アリスタルコス北側の浅い窪地も見えます。

下A画像はマリウスのドーム群を含めた構図。このあたりのシワもすごい。気流があまり良くなかったけれど、細いマリウス谷やプリンツ谷、アリスタルコス谷なども何とか見えています。シュレーター谷の北側にとても明るく目立つ山が見えました。ヘロドトス山です。ヘロドトス本体はアリスタルコスの西に並ぶクレーターなので、随分離れてますね。

下B画像は湿りの海の西域。ルトロンヌの中央に∵マークが見えます。左上、溶岩に埋まったフラムスチードGの一直線中央峰も面白い。ガッサンディやドッペルマイヤー、写ってないけど少し南のハインツェルやヴェルツェルバウアーなど、クレーターの内部が面白い地形になってるところも注目点ですね。ツルッとしたビリーと複雑怪奇なハンステーンも対照的で良いコンビです。

みっちり1時間ほど観月し終えた頃から急速に雲が広がりました。今夜から明日にかけてはまとまった雨のようです。16日朝には満月を迎えます。昨夜は秤動が少なくほぼセンタームーンでしたが、今後しばらくは南が有利になってきます。

  • 20241113アリスタルコス、マリウス、ケプラー

    A.アリスタルコスからマリウス
  • 20241113ガッサンディ、ルトロンヌ、メルセニウス

    B.湿りの海周囲


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