2016年の折り返し、半夏生を迎えました2016/07/01

ハンゲショウの花
2016年が半分過ぎて、7月1日となりました。今日は雑節のひとつ「半夏生」。太陽が春分点から測って100°に到達した日です。梅雨も折り返しとなりますね。(2015年記事も参照。)

湿度の高いこの時期に日陰の湿地で花を咲かせる「ハンゲショウ」は、ドクダミの仲間。左の画像は左側がハンゲショウ、右側はドクダミです。一見して「花の形が違う」と感じませんか。

ドクダミの白い4、5枚の花びら状に見えるところは、花びらではなく「総苞片」です。(総苞片を大きな花のように見せかけているのは、ハナミズキとかブーゲンビリアなどが有名ですね。)本当の花は中央の黄色い塔の部分。この花を何日も観察すると、咲き終わる頃にはかなり長く伸びることが分かります。それを踏まえてハンゲショウの花を見ると、なるほど似た構造だと納得できるでしょう。ハンゲショウに総苞片はありません(白いところは葉)が、小さなプチプチした花が密集して長く伸びています。

2016-4月_6月・利根川上流8ダム推移
当地・茨城県では、少なくとも向こう一週間ほど暑くなる予報。と言ってもカラッと晴れるわけではなく、雨が降る訳でもなく…。時折降るにわか雨をのぞいて関東の水瓶が満ちることは期待できません。つい昨日まで西日本を襲っていた豪雨は何だったのか、どうして小さい日本なのにこうもアンバランスなのかと、つい空を仰いで愚痴を言いたくなりますね。

2016年4月1日から6月30日までの3ヶ月間、利根川上流8ダムの貯水量推移をグラフにまとめました(右図/元データは国土交通省・水文水質データベースより)。相変わらず少ない状態が続いています。赤太線は8ダム全体の貯水量、灰太線は平年値です。微増はしていますが、それでも例年の半分。関東の空梅雨を見る限り、引き続き節水に励む必要がありそうです。

参考:
ユーティリティ:空のこよみ

今日の太陽2016/07/01

20160701太陽
朝から曇り空でしたが蒸し暑く、14時前後を中心に茨城県内はどこもほぼ30度に達しました。この頃から徐々に晴れてきて、15時台後半には雲もほとんど無くなりました。

左は16:30前の太陽。だいぶ低くなってからの撮影です。6月27日以来の撮影ですが、相変わらず無黒点のようでした。目立ったプロミネンスもありません。6月23日からずっと無黒点のようですので、そろそろ何か期待したいのですが…。

20160701太陽リム
太陽は4日後の7月5日1:24に、今年の中では地球から最も遠くなります。遠いのに暑くなるとはこれいかに???

利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りです。※本日から9月30日まで、有効貯水量の基準値が「夏期制限容量」に変わったため、貯水率なども急に変わっています。水が増えた訳ではありませんので注意。相変わらずとても心配な量であることは確かです。

【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月1日15:00現在】
場所貯水量(万m³)貯水率(%)0:00からの変化
下久保ダム4772.856.150.33%↓
矢木沢ダム2289.319.820.39%↑
奈良俣ダム4177.358.020.10%↑
草木ダム2354.977.210.33%↑
藤原ダム1430.497.372.28%↓
渡良瀬貯水池1207.398.960.70%↓
相俣ダム1034.297.571.66%↓
薗原ダム441.6100.000.00%
8ダム合計17707.851.55
(対平年値:55.33%)
0.18%↓



今日の太陽2016/07/02

20160702太陽
昨夜は一時的に晴れたものの、星を観察できるほどではありませんでした。今日も時折日は差しますが、常にぼんやりと雲に覆われている状態。やや強い風も吹いています。午後には月がおうし座のアルデバランを隠す掩蔽現象(今年3回目)があったのですが、雲だらけで月すら全く見えませんでした。アルデバランの掩蔽についてはアーカイブ:1.5等星以上の掩蔽(2015年-2030年)を参照してくださいね。

左は14:40頃、雲が薄くなるタイミングで無理矢理撮った太陽。雲あり風ありではまともな写真になりませんね。相変わらず無黒点のようです。無黒点期間が少し長くなってきたため、気になって黒点のデータを調べてみました。「アーカイブ・太陽黒点」にまとめましたので、必要な方は参考にしてください。あと4、5年経つと第24太陽周期も終わりを迎えるかも知れないので、こういった黒点がない日が延々続くようになるでしょう。太陽好きな方には辛い日々ですね…。

夕方になっても暑く、全国で35度以上の猛暑日となった観測地点が32地点(17時現在)もあったそうです。軒並み、今年一番の暑さとなりました。利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りです。

【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月2日15:00現在】
場所貯水量(万m³)貯水率(%)0:00からの変化
下久保ダム4722.255.560.37%↓
矢木沢ダム2345.820.310.39%↑
奈良俣ダム4188.758.180.11%↑
草木ダム2333.776.510.07%↑
藤原ダム1409.595.952.17%↓
渡良瀬貯水池1207.398.960.70%↓
相俣ダム976.892.153.32%↓
薗原ダム391.5100.000.00%→
8ダム合計17575.551.17
(対平年値:55.18%)
0.24%↓



2016年の台風1号が発生しました2016/07/03


20160703_0900台風1号
昨夜に気象庁サイトで何度目かの熱帯低気圧情報が出ているなと気にしていたら、今日9時になって台風1号「NEPARTAK」の発生が宣言されました。今年の台風シーズンがいよいよ始まります。

左、および右下の画像は発生した9:00時点の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線は筆者)。左画像の赤円のところです。赤円は半径500kmなので、もうそれなりに大きいですね。昨夕の時点でもう渦がしっかりしていたので、今度こそ台風になるかとは感じていました。右下の拡大画像で渦の様子が分かるでしょう。ただ、まだ台風の目はありません。名称となったNEPARTAKとはミクロネシア連邦・コスラエ地方に伝わる戦士の名前だそうですが、奇しくもそのコスラエ島近くで台風が発生してしまいましたね。

20160703_0900台風1号 (ニパルタック)
折しも関東が水不足なので、いっそ上陸してくれたら…などと不謹慎なことを考えてしまいますが、一方で大雨の被害が立て続けに出ていますから「来ないでくれ」という気持ちもあって複雑。こんなモヤモヤした気持ちで台風を見たことはありませんね…。なお、上の気象衛星画像ではギリギリ見えませんが東縁の向こう側にTropical Stormがひとつ発生しています。

発生の遅さを言われ続けていましたが、今日発生したことで歴代2番目に遅い台風1号となりました。今回の台風はまだ速報値ではありますが、下に今回を含めて発生の遅さランキング表を20位まで掲載します。また直前の台風空白期間は歴代1位タイ記録で、こちらも同様に空白期間の長さランキングを20位まで掲載します。ご参考まで。(※いずれも気象庁発表の台風ベストトラックデータを元に計算しました。)

【 台風1号発生の遅さランキング・1951-2016年調べ】
順位台風番号発生日時(JST)年間台風数年間上陸数
(上陸率)
11998年 台風1号1998年7月9日 15:00164(25%)
22016年 台風1号2016年7月3日 9:00
31973年 台風1号1973年7月2日 3:00211(4.8%)
41983年 台風1号1983年6月25日 15:00232(8.7%)
51952年 台風1号1952年6月10日 3:00273(11.1%)
61984年 台風1号1984年6月9日 15:00270(0%)
71964年 台風1号1964年5月15日 15:00342(5.9%)
82001年 台風1号2001年5月11日 9:00262(7.7%)
92006年 台風1号2006年5月9日 21:00232(8.7%)
102011年 台風1号2011年5月7日 21:00213(14.3%)
112000年 台風1号2000年5月7日 9:00230(0%)
122009年 台風1号2009年5月3日 3:00221(4.5%)
131995年 台風1号1995年4月29日 9:00231(4.3%)
141963年 台風1号1963年4月27日 3:00242(8.3%)
151960年 台風1号1960年4月24日 9:00274(14.8%)
161999年 台風1号1999年4月23日 21:00222(9.1%)
172008年 台風1号2008年4月15日 15:00220(0%)
181997年 台風1号1997年4月13日 9:00284(14.3%)
191966年 台風1号1966年4月8日 15:00355(14.3%)
201968年 台風1号1968年4月7日 15:00273(11.1%)

※年間に発生した台風数に対する上陸台風数の割合を上陸率として計算しました。


【 台風空白期間の長さランキング・1951-2016年調べ】
順位台風A台風Aの消滅(JST)台風B台風Bの発生(JST)空白期間
12015年 台風27号2015年12月17日 9:002016年 台風1号2016年7月3日 9:00199日 0時間
11997年 台風28号1997年12月22日 15:001998年 台風1号1998年7月9日 15:00199日 0時間
31972年 台風31号1972年12月16日 3:001973年 台風1号1973年7月2日 3:00198日 0時間
41982年 台風25号1982年12月10日 21:001983年 台風1号1983年6月25日 15:00196日 18時間
52010年 台風14号2010年10月31日 3:002011年 台風1号2011年5月7日 21:00188日 18時間
61975年 台風1号1975年1月28日 15:001975年 台風2号1975年7月28日 3:00180日 12時間
71951年 台風20号1951年12月17日 21:001952年 台風1号1952年6月10日 3:00175日 6時間
81983年 台風23号1983年12月18日 15:001984年 台風1号1984年6月9日 15:00174日 0時間
91999年 台風22号1999年11月16日 21:002000年 台風1号2000年5月7日 9:00172日 12時間
102005年 台風23号2005年11月20日 9:002006年 台風1号2006年5月9日 21:00170日 12時間
111972年 台風1号1972年1月9日 9:001972年 台風2号1972年5月30日 15:00142日 6時間
121992年 台風2号1992年2月5日 3:001992年 台風3号1992年6月24日 12:00140日 9時間
132007年 台風24号2007年11月27日 21:002008年 台風1号2008年4月15日 15:00139日 18時間
141963年 台風24号1963年12月29日 9:001964年 台風1号1964年5月15日 15:00138日 6時間
151962年 台風30号1962年12月11日 9:001963年 台風1号1963年4月27日 3:00136日 18時間
162008年 台風22号2008年12月18日 21:002009年 台風1号2009年5月3日 3:00135日 6時間
171988年 台風1号1988年1月18日 15:001988年 台風2号1988年5月30日 15:00133日 0時間
171965年 台風32号1965年11月26日 15:001966年 台風1号1966年4月8日 15:00133日 0時間
191998年 台風15号1998年12月14日 9:001999年 台風1号1999年4月23日 21:00130日 12時間
201985年 台風1号1985年1月12日 15:001985年 台風3号1985年5月21日 9:00128日 18時間

※空白期間は、「台風Bの発生日時」から「その直前まで活動していた台風Aの消滅日時」を減算して算出しています。台風の消滅は必ずしも番号順ではないため、ABの選択は注意が必要です。