アーカイブ:ISSの天体面通過 (目次) ― 1970/02/02

- 太陽面通過(2008/04/21)
- 太陽面通過(2009/01/26)
- 月面通過(2012/12/26)
- 太陽面通過(2013/01/11)
- 月面通過(2013/01/29)
- 月とのニアミス(2014/10/30)
- 太陽面通過(2014/12/27)
- 金星とのニアミス(2015/02/27)
- 月のそばを通過(2016/03/03)
《アーカイブ「ISSの天体面通過」の概要》
この現象は近くに住む星仲間のSHELLさんから教わって知りました。ISSの存在はもちろん前々から知っていましたが、天体の手前を通過する瞬間をアマチュアがとらえることができるなんて、夢にも思わなかったのです。当時まだ知り合ってなかったSHELLさんと偶然話す機会があり、天体面通過を予測計算するサイトがあることを教わりました。しばらくしてそのサイト(海外)を探し当て、見よう見まねで観察らしきことを始めたのが2007年頃です。
とにかく情報が少なく、最初は困難を極めました。現象はごく限られた範囲でしか見えない上に、人工衛星というものは常時軌道修正を行うので、予報が一日一日変わってしまうのです。この変化に慣れるまで、数年はかかったでしょうか。どういった機材が有効かも分かりませんでした。
近年はHD動画機能の付いたデジカメが普及していますので、解像度の良い画像が撮れるようになりました。ミラーレスも普及したので、動画ではなく高速連射の静止画で更に解像度の高い画像を得る人も増えているようです。そのうち4Kビデオで現象をとらえる人も出てくるでしょう。
自分は大口径ではなく6cmから16cmまでの望遠鏡で見ています。月や惑星面の通過では大口径ほど優位なことは言うまでもありませんが、次々に変わる予報ラインに対応して出かけるには、取り回しやすいコンパクトな機材の選択も必要です。この絶妙なバランスがアマチュアの心をくすぐるのです。教えてくださったSHELLさんには今でも感謝しています。