冥王星の移動と探査機の位置2015/07/12

20150712冥王星
宵からずっと冴えない空で雲もあります。でも一応晴れていたのでまた冥王星を写してみました。日付が12日になって約20分後、昨日の撮影からほぼ24時間経っています。冥王星はどれほど移動してるでしょうか?左画像に写ってますが縮小され過ぎて分かり辛いですね。

中央の緑色矩形範囲を拡大したのが下画像です。下部のボタンを押すことで昨日11日と今日12日の画像を交互に切り替えできます。位置が分かったら、青線の横向きY字の星配列を頼りに、もう一度左の画像で探してみましょう。




ニューホライズンズの飛行位置
探査機ニューホライズンズの冥王星最接近は二日後なので、実際の空でもだいぶ近づいているはずです。星仲間かすてんさんのブログでも位置が話題になっていたので、さっそく計算してみました。ニューホライズンズの計算位置を元にステラナビゲーター用ファイルを作り星図上に表示させました。更にその星図と上の実写を重ね合わせたのが右の実写星図です。

オレンジの小さなドットが日々の冥王星、白の中抜き丸印が探査機です。それぞれ日本時間9時(世界時では0時)の位置で、探査機は更に12時間おきに細かく表示しました。図中には上で登場したY字の星配列も描き込んでありますので場所を把握しやすいでしょう。

画像の上方向が天の北ですから、地球から見ると探査機は東側(左)から冥王星に近づき、西側(右)にすり抜けながら冥王星を調べるのですね。もちろん画像からは分かりませんが、ニューホライズンズは奥へ奥へと向かっているのです。冥王星はどんな姿なのか、楽しみですね。

参考:
アーカイブ:2015年の冥王星と探査機ニューホライズンズに関する記事

元気なジャック彗星2015/07/12

20150712ジャック彗星(C/2015F4)
久しぶりに彗星の様子を調べると、ジャック彗星(C/2015F4)が明るく見やすいことに気付きました。ちょうど七夕の彦星(アルタイル)といるか座の間です。冥王星を撮影した後そのまま望遠鏡を向けました。時刻は1時頃です。

ジャック彗星は本当に明るく、小降りながらも立派な尾が伸びています。右の白黒反転画像で測ったところ、尾の長さは約2.5分角でした。
20150712ジャック彗星(C/2015F4)
11等とのことですが、もう少し明るく感じます。元気な彗星を見ることができて、何だか嬉しくなりました。

20150712ラブジョイ彗星(C/2014Q2)
ついでにラブジョイ彗星(C/2014Q2)も撮ってみました(右画像)。北極星からだいぶ離れ、こぐま座の前足あたりにいました。北空はすこし光害が多くて霞んでしまいましたが、まだボウッと広がった頭部のコマが分かります。

20150712ラブジョイ彗星(C/2014Q2)
左は白黒反転したものです。かつて世間をぶいぶい言わせた尾は全く分かりませんね。でもいまだに9等台とは恐れ入りました。

夜明けのおうし座と月2015/07/12

20150712明け方のおうし座と月
夜明けの空に月が昇っています。側にはすばる。そしてその下方にアルデバランも見えました。明日は月がこの星を隠してしまいます。お天気は持つのでしょうか?

白み始めた空と美しい月を眺めていたら、早起きの鳥たちがもう鳴き始めました。

今日の太陽2015/07/12

20150712太陽
今日は良く晴れて暑くなりました。天気のことは別の記事をご覧いただくとして、太陽を見てみましょう。

左は13時過ぎの太陽です。状態は昨日とあまり変わりませんね。右上から光球に入り込んだプロミネンスは立派な長いダークフィラメントとなって見えています。
20150712太陽リム
周囲のプロミネンスは目立つものがありませんでした。

今日は全くトンボが通過しませんでした。暑いからでしょうか?代わりに、セミの声があたりに鳴り響いていました。