宇宙から見た反薄明光線の正体2015/07/24


20150721衛星画像(連続)
7月21日に見られた反薄明光線は茨城、千葉、東京、神奈川など広い範囲で騒がれたようです。各地で見えた「幅の広い暗い影」の方向は、調べた限りでは群馬県で発達した積乱雲と一致しました。だから同じものを見ていたのですね。撮影データなどが分かれば影の高さなども計算できますから、「頭上に広がる空はどんな範囲が見えているのか」といった根拠にもなります。山々と同じように、例え高い雲でも数千キロも先にあっては見ることができません。

さて、21日の記事中に気象庁サイトの衛星画像を使った積乱雲の影の変化を示しました(左上画像)。これは元が小さくて分かりにくいので大きな画像ソースを探したところ、気象衛星ひまわりデータを1日遅れで配信している「NICTサイエンスクラウド」を見つけました。非営利の研究・教育に利用してよいとのことなので、ありがたく使わせていただきました。再度7月21日17:30-19:00まで10分おきの「反薄明光線の正体:積乱雲(+金床雲)とその影」の画像を紹介します。画像中央がその積乱雲。画像下部のボタンを押すことで該当時刻の画像が表示される手動アニメーションです。



配信画像は大部分が専用アプリケーションを作らないと利用できなさそうで時間がかかるため、手っ取り早く表示できる可視画像PNGデータを使いました。大きい原画から関東中心に切り抜いています(解像度は変えていません)。
20150721反薄明光線
影がはっきりするようコントラストを上げていますが、元々の色深度が不足しているため粗くなっています。でも気象庁サイトのを使うよりずっと細かいですね。県境界を重ねましたが、関東付近でだいたい合わせただけなので、伊勢湾辺りはずれています。投影法が分からず正確な描画ではないのでお許しください。

それにしてもひとつの現象を色々な角度で分析できて、なんと面白い時代なのでしょう。

雷雲と土用の丑の日2015/07/24

20150724積乱雲
今日は土用の丑の日。昨日知人から言われるまでうっかり忘れていました。土用の入りが20日ですから、土用5日目となります。今年は8月5日に二の丑もあるのでうなぎ屋さんは繁盛でしょうか。下に2000年から2030年までの土用一覧を掲載しました。日付が一定ではなく、土用の期間と日干支とを計算しなくては分からないので、少々厄介でしょう。

今日の関東はあちこちで雷雲が発生し、空の観察もたいしたことができない状態。当地も日差しがあったのは昼までで、午後からは左画像のような積乱雲になりかけてる雲が周囲のあちこちに…。至るところから雷鳴が聞こえます。少し涼しくなるので助かりますが、やはり雷は恐いですね。デンキウナギの蒲焼きなんておいしくない!?

【土用の丑の日・2000-2030年】
夏土用の入り土用日数一の丑二の丑立秋
2000年7月19日(水) 18:1719日7月30日(日)8月7日(月) 14:04
2001年7月20日(金) 0:0318日7月25日(水)8月6日(月)8月7日(火) 19:52
2002年7月20日(土) 5:4819日7月20日(土)8月1日(木)8月8日(木) 1:39
2003年7月20日(日) 11:3919日7月27日(日)8月8日(金) 7:24
2004年7月19日(月) 17:2619日7月21日(水)8月2日(月)8月7日(土) 13:20
2005年7月19日(火) 23:1419日7月28日(木)8月7日(日) 19:04
2006年7月20日(木) 4:5419日7月23日(日)8月4日(金)8月8日(火) 0:41
2007年7月20日(金) 10:3519日7月30日(月)8月8日(水) 6:31
2008年7月19日(土) 16:2819日7月24日(木)8月5日(火)8月7日(木) 12:16
2009年7月19日(日) 22:1319日7月19日(日)7月31日(金)8月7日(金) 18:02
夏土用の入り土用日数一の丑二の丑立秋
2010年7月20日(火) 3:5518日7月26日(月)8月7日(土) 23:49
2011年7月20日(水) 9:4519日7月21日(木)8月2日(火)8月8日(月) 5:33
2012年7月19日(木) 15:3719日7月27日(金)8月7日(火) 11:31
2013年7月19日(金) 21:2919日7月22日(月)8月3日(土)8月7日(水) 17:20
2014年7月20日(日) 3:1718日7月29日(火)8月7日(木) 23:03
2015年7月20日(月) 9:0719日7月24日(金)8月5日(水)8月8日(土) 5:02
2016年7月19日(火) 15:0419日7月30日(土)8月7日(日) 10:54
2017年7月19日(水) 20:5219日7月25日(火)8月6日(日)8月7日(月) 16:41
2018年7月20日(金) 2:3418日7月20日(金)8月1日(水)8月7日(火) 22:31
2019年7月20日(土) 8:2419日7月27日(土)8月8日(木) 4:13
夏土用の入り土用日数一の丑二の丑立秋
2020年7月19日(日) 14:1419日7月21日(火)8月2日(日)8月7日(金) 10:08
2021年7月19日(月) 20:0019日7月28日(水)8月7日(土) 15:55
2022年7月20日(水) 1:4318日7月23日(土)8月4日(木)8月7日(日) 21:30
2023年7月20日(木) 7:2719日7月30日(日)8月8日(火) 3:24
2024年7月19日(金) 13:1919日7月24日(水)8月5日(月)8月7日(水) 9:11
2025年7月19日(土) 19:0719日7月19日(土)7月31日(木)8月7日(木) 14:53
2026年7月20日(月) 0:4918日7月26日(日)8月7日(金) 20:44
2027年7月20日(火) 6:3919日7月21日(水)8月2日(月)8月8日(日) 2:28
2028年7月19日(水) 12:3219日7月27日(木)8月7日(月) 8:23
2029年7月19日(木) 18:1719日7月22日(日)8月3日(金)8月7日(火) 14:13
2030年7月20日(土) 0:0018日7月29日(月)8月7日(水) 19:49
※夏土用の入りは太陽黄経が117度に達した瞬間、立秋は同じく135度に達した瞬間として天文計算しています。
※土用は四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前日まで、18日か19日程度の期間(四立との太陽黄経差18度以内)の総称です。
※土用は夏だけではありません。

参考:
ユーティリティ:空のこよみ