今日の太陽2014/11/30

20141130太陽
夜半前の濃霧が嘘のように、明け方の星空はきれいでした。思ったほど寒くないのは湿気が辺りを覆ってるせいでしょうか。鼻をつく土や落ち葉の香りが、なぜか心地いい。シリウスが西に低く、アルクトゥルスが東に高くなりました。

お天気が下り坂で、朝は快晴だったのに10時には結構雲がわき始めました。だから早めに太陽撮影です。気流が驚くほど安定していて、4cmとは思えない良質な画像が得られました。中央左下の大きな黒点は太陽観察メガネのみで確認できます。この黒点の回りには半日ほど前にフレアが出ていたのですが、この撮影時には落ち着いてしまったようです。

今日の月と「月面Xの一覧」の公開2014/11/30

20141130_10224月
昨日の月面X観察を反省しつつ、アーカイブをひとつ作りました。「月面Xの一覧」です。月面XはXの一角に日が当たり始めるころから観察できるのと、X全部に日が当たった後もかなり長時間観察できることが分かりました。これを踏まえて、2011年から2020年までの全ての月面Xを計算して、日本で見えるかどうかに関わらずリストアップしてみました。先だって公開した「満月とブルームーンの一覧」とともにお役立ていただければ幸いです。

これによると、例えば来月のXデーである12月29日は、昼過ぎに東に昇ったばかりの月でも見えるチャンスがあるし、来年1月27日には22時頃からXが光り出す過程を西空で見ることができるかも知れません。可能性をリスト化しておくことで、多くのみなさんが少しでもチャンスに出会えることを願っています。なお各種アーカイブはどのページにいても右上「リファレンス」から参照できます。

月面Xの場所比較
天気が下り坂の中、今日も夕方に奇跡的な晴れ間があったので月を見ました。上画像は17時半過ぎの月で、太陽黄経差102.24度、撮影時の高度は50度あまりでした。薄雲越しながら、結構安定して見えました。せっかくなので月面X部分がどうなったかお見せしましょう。昨日霧の中、月がほぼ見えない状態で撮った18時頃の画像と、今日の月の同じエリアを並べました。どこにXがいるか探してください。一日経ってもまだXと分かるのですから、「アーカイブ:月面Xの一覧」にある3番目の時刻はあまり神経質にならなくても良いということですね。

参考:
月面Xに関係する記事一覧(ブログ内)