今日の月(明け方)とボリソフ彗星2014/11/16

20141116_28202月
今朝もよく冷えました。10分も外にいれば体がガタガタ震えます。画像は2時50分過ぎの月。太陽黄経差282.024度になりました。あと80度足らずで新月です。撮影時の高度は約33度あまりと高くありません。おかげで空気の揺らぎの影響をもろに受けて眠い画像です。もともと寒い季節は対流が激しくてダメですね。

そういえばやたら流星が多く流れる朝でした。しし群の走りみたいなのがひとつ、散在流星の明るいのがふたつ、あとほぼ停止流星がひとつ。北の空に0等台の明るい輝きも見えました。人工衛星かも知れませんがゆっくり明るくなり、またゆっくり暗くなりました。位置が全く変わらなかったのが不思議です。まさか超新星じゃあるまいし…

20141116ボリソフ彗星
もう一枚、月明かりながら彗星を撮ってみました。北極星のすぐ近くにあるボリソフ彗星(C/2014Q3)です。私が長い病院生活から退院する前日、2014年8月22日に発見されました。現在日本から好条件で見える中では最も明るいですね。明るいといっても10等あるかないか程度。一緒に写っているNGC6217は11等の銀河で、さほど違いはありません。

ただボリソフ彗星のほうは緑色のコマが淡い広がりを見せていますから、月や街の明かりがないところでたっぷり露出すれば見栄えがすると思われます。いま一番明るい時期ですから、月が明け方の空にいなくなったらもう一度見てみましょう。北極近くなので一晩中いつでも写せるし、ガイド撮影がとても楽です。反対に、赤道儀でのマニュアル導入が大変…。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差252度以上、288度未満)

今日の太陽と暈、幻日2014/11/16

20141116太陽
夜明けと共に空全体が雲に覆われてしまいましたが、昼に近づくにつれてまた晴れ間が戻ってきました。連日の晴天に比べると雲が湧いている分変化が楽しめますね。

今日11時20分頃の太陽です。雲越しでコントラストが弱いですが、なんとか表現してみました。今日のプロミネンスはなかなかど派手で面白すぎます!画像では伝わらないのが惜しい…これは生で見るべきでしょうね。左側の大きな黒点は望遠鏡無しで肉眼+太陽観察メガネで確認できました。これで晴れて肉眼黒点と呼べます。でも一ヶ月前(一周前)のときよりかなり小さいです。

20141116内暈
太陽周囲の絹雲をよく見ると、淡い内暈が出ていました。雲の流れにあわせて見えたり消えたり。右側はほとんど見えなかったから左を中心に撮ってみました。

20141116左の幻日
更に観察していると、暈の外側にときどき幻日が見えました。画像中央にあるのが分かりますか?小さくて、何十秒か見えてはしばらく消えて…をくり返していました。右の幻日は見えませんでした。