アーカイブ:満月とブルームーンの一覧(目次) ― 1970/02/05

《アーカイブ「満月とブルームーン」の概要》
ある時ふと、ブルームーンがどれくらいの頻度で起こっているか気になりました。その途上で作ったのがこの満月リストです。気になる頻度は……リストをご覧くださいね。というわけで、満月リストを公開します。何かの役に立つとは思えませんが、せっかく作ったし、もったいないので(笑)。
ブルームーンはいろいろな定義(由来)がありますが、ここでは二種類の決め方で調べました。ひとつは二分二至(春分、夏至、秋分、冬至)で分けられる四季それぞれで「満月が4回起こった場合の3回目」という定義。もうひとつは「満月が一ヶ月内に2回起こる場合の2回目」という定義です。それぞれの日時や頻度を知る目的なので、ここで定義の真偽は問いません。
全ての満月日時を天文計算し、別途求めた二分二至日時で四季に分けました。日付だけでなく時刻の秒の精度で厳密に区分けする必要があります。四季名称は便宜上付けたものです。ひとつの季節に3回または4回の満月が起こり得ますので、表の一季ごとに四列(満月1…満月4)あります。
・冬季…(開始点=冬至、終了点=春分)
・春季…(開始点=春分、終了点=夏至)
・夏季…(開始点=夏至、終了点=秋分)
・秋季…(開始点=秋分、終了点=冬至)
各リストは情報量が多くて長いため、10年ごとに分けました。上記の区分の都合で、ひとつひとつは始めの冬至開始点以降から最後の冬至終了点未満までです。もしリスト末尾に冬至以降の満月が存在する場合、次の10年リストの先頭に入っています。また、月間重複に基づく定義のほうは、日本時間(世界時+9時間)のタイムゾーンに準じますので、標準時間帯が違う外国では異なる結果になります。
(2022.10.13追記)計算精度を上げて各表を差し替えました。併せて、1年ごとの集計による「年間最近」「年間最遠」「年間最北」「年間最南」も追加しました。例えば「2030年05月17日・年間最近」と書いてあったら、2030年に起こる満月瞬時のなかで一番地球に近いケース(該当年内で一番大きく見える満月/年間最大と同義)という意味です。同様に最遠は1年間の満月で最も小さく見え、最北は赤緯が最も北寄り、最南は最も南寄りという意味です。毎年起こる「年間最近」のなかで一際近い場合は特に大きく見えると言うニュアンスの俗称で「スーパームーン」と表現されることもあります。逆に最遠中の最遠での俗称は「ミニマムムーン」です。なお年区切りですから、例えば「2044年12月05日・年間最近」と「2045年01月03日・年間最近」のように、隣り合わせの満月が年の瀬を挟んで立て続けに「今年一番大きく見える」などの事例がしばしば発生します。
日時計算は自作プログラムで行いました(JPL-DE440天体暦使用)。将来の予報は月運動のずれや閏秒の予測などができないため、実際と若干異なってくると思われます。厳密な計算ではなく、趣味の範囲と言うことでご利用ください。