やっと捕らえたタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星2017/01/25

20170125タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)
今年10等級以上に明るくなると予想されている彗星のひとつ、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)が撮り頃の位置にいることに気付きました。昨夕からの風も収まり穏やかな星空が広がっていたので、日付が今日25日になった頃から撮影してみました。

タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星は現在しし座の前足あたりに輝き、少しずつ北上しています。まだ14等程度のためモニタ画面でもいるかいないか分からない明るさ。でも画像処理を終えるとしっかりした核や淡く西に広がる尾(コマ?)が写りました。増光は予報通りのようで、このまま順調にいくと4月頃は肉眼彗星になるかも知れません。期待しましょう。(※光度予想は関連記事参照。)

20170125ジョンソン彗星(C/2015 V2)
せっかく機材を出したので、もうひとつ欲張ってジョンソン彗星(C/2015 V2)も撮影しました。二日前の撮影と望遠鏡は同じですが、感度帯域の広い天体用白黒カメラによる撮影のため、尾が割り増しで長く&太く写りました。(画角も少し違いますが、二日前の左辺の星が右画像の右辺に共通して写っています。)彗星右側の明るい星はHIP75093(6.1等星)。うしかい座の星です。

画像は両方とも上方向が天の北、彗星位置基準のコンポジット、上下画角は約0.5°。これで今年期待の彗星7つのうち5つを1月までに捕らえることができました。10月のマックホルツ第1彗星(96P)は物理的に無理そうなので、残るは夕空のエンケ彗星(2P)のみ。さあて、光害たっぷりの中で写るでしょうか???

参考:
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)

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