夕空に月が戻る ― 2024/05/10
昨日は午後遅くから快晴になったので、夕空の細月を見ようと楽しみにしていました。機材が温まらないよう太陽が隣家に隠されるタイミングで鏡筒をセット、日没ごろには月を見つけることができました。…と、ここまでは順調だったのに…。
低空に少しだけモヤモヤしていた雲があっという間に押し寄せてきたのです。もはや考える猶予さえありません。なんとか月を写野に導入、背景がまだ真っ白な状態でピント合わせもそこそこに撮影開始。予定フレームの1/3も届かないうちに雲に隠されてしまいました。あと10分ほど遅く撮影すればもっとコントラストも上がり、階調も豊かになったと思うのですが…。お天気ばかりはままならないですね。
左画像は9日18:40頃(当地では日没の約5分後)の撮影で、太陽黄経差は約16.86°、撮影高度は約13.93°、月齢は1.26。一昨日8日12:22ごろが新月瞬時でしたから、月は想像より高く感じました。黄道に対して北に大きく離れている時期のため、画像上方向を正しく月の北極方向に合わせあるので太陽が南寄り(真横ではなくやや下)から照らしている状態(カスプが上下に揃ってない)が見て取れます。
右端やや上の大きなクレーターはネパー。ネパーと北カスプの中間にガウスが微かに写っています。ネパーの下、明るいところはスミス海。更に南側にはヘカタイオスやフンボルト、アベル、ハミルトンなどが並んでいます。計算上は南カスプが南極点を越して西側まで光が当たっていたはずですが、コントラストが弱過ぎて確認できませんでした。
数分間の観察になってしまったけれど、久しぶりの夕月を堪能できました。
低空に少しだけモヤモヤしていた雲があっという間に押し寄せてきたのです。もはや考える猶予さえありません。なんとか月を写野に導入、背景がまだ真っ白な状態でピント合わせもそこそこに撮影開始。予定フレームの1/3も届かないうちに雲に隠されてしまいました。あと10分ほど遅く撮影すればもっとコントラストも上がり、階調も豊かになったと思うのですが…。お天気ばかりはままならないですね。
左画像は9日18:40頃(当地では日没の約5分後)の撮影で、太陽黄経差は約16.86°、撮影高度は約13.93°、月齢は1.26。一昨日8日12:22ごろが新月瞬時でしたから、月は想像より高く感じました。黄道に対して北に大きく離れている時期のため、画像上方向を正しく月の北極方向に合わせあるので太陽が南寄り(真横ではなくやや下)から照らしている状態(カスプが上下に揃ってない)が見て取れます。
右端やや上の大きなクレーターはネパー。ネパーと北カスプの中間にガウスが微かに写っています。ネパーの下、明るいところはスミス海。更に南側にはヘカタイオスやフンボルト、アベル、ハミルトンなどが並んでいます。計算上は南カスプが南極点を越して西側まで光が当たっていたはずですが、コントラストが弱過ぎて確認できませんでした。
数分間の観察になってしまったけれど、久しぶりの夕月を堪能できました。