小惑星探査機サイキを捕捉2023/10/16

20231016小惑星探査機サイキ
一昨日夜から昨日にかけてまとまった雨が降り、久しぶりに空気がしっとりしました。夜は回復したもののやや強めの風が残り、気流も乱れているようです。さすがに惑星強拡大は難しいだろうと早々に諦めました。

そう言えば遅れに遅れていた小惑星探査機サイキ(※正確にはサイキはミッション名)がようやく二日前に打ち上げられたニュースを小耳に挟んでいたので、位置を調べると…なんと、とても狙いやすいふたご座を飛んでいることが分かりました。小さい探査機ですから何等で見えるか分かりませんが、こんなベストタイミングに無視できようはずありません。

小惑星探査機サイキの位置
夜半を過ぎて風も徐々に収まり、雲の通過も無くなりました。移動まで考慮して画角を決め、撮影開始。1時間ほどのコマ数で見事捉えることができました(左画像)。撮影時点で地心距離1088032.5kmほどでしたから、月よりもずっと遠いですね。右図はJPL-HORIZONS計算の地心位置をステラナビゲーターで描いたもの。実際は地表からの観察なので日周運動によって赤経方向に波打って見えます。

探査機サイキが向かう小惑星サイキ(16 Psyche/スペルは同じでプシケと読むことが多い)は今年7月25日などに撮影しましたが、追撮影できないまま太陽に近くなってしまいました。12月19日ごろ合になりますので、また来期に撮影するとしましょう。それにしても探査機と小惑星の名前が一緒なのは混乱しますねぇ…。

20231016_ハートレイ彗星(103P)
探査機撮影後に時間が余ったので、すぐ近くにいたハートレイ彗星(103P)に望遠鏡を向けました(左画像)。つい10日ほど前に光度のピークを迎えており、これから急速に暗くなる予定です。西向きに短い尾が出ていますかね?とても大きな緑のコマが美しいので、ぜひご覧になってください。

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