金星が少しだけヒアデスに近づく2017/07/10

20170710金星とヒアデス
明け方に金星が出ていたので、昨日と同じように「金星とヒアデスの接近」を撮影しました。試写して気付いたのですが、淡い雲が空に広がっていたようです。フィルターでも使ったかのように金星がふたまわりほど大きく写りました。

良く見ると金星の光芒が縦長ですね。これは太陽柱などでお馴染みの光柱という気象光学現象で、いわば「金星柱」。上空の薄雲を作る氷粒によってできます。年に何回か、金星や木星でも光柱や光環が確認できますよ。

ちなみにフォギー系のフィルターなどでも非点収差やコマ収差などの影響で周辺像が楕円になることがありますが、カメラ(写野)を回転させると何が原因か分かります。像の伸びが画像中心に対して回転対称になるからです。光柱の場合は写野回転に関係なく「地面に対して垂直」になります。

昨日の画像と比較すれば分かりますが、ヒアデス星団に対して金星が少し左下に下がりましたね。まだ梅雨が明けてないのでどこまで追えるか分かりませんが、早起きできた日はできるだけ見てみようと思います。

今日の太陽2017/07/10

20170710太陽
朝のうち薄雲がありましたが日が高くなると晴れ渡りました。昨日より気温上昇が緩やかでしたが、結局最高気温は33度。茨城県内では大子で35.8度(12:50)、古河で34.8度(15:20)など、アメダス全14地点中11地点で30度越えです。午後は風がやや強くなりました。

20170710太陽リム
左は14:15頃の太陽。昨日活発だった活動領域12665は少しおとなしくなりました。黒点がなかなか見事ですね。左リムのプロミネンスのうち昨日まで上側に見えたものは光球内に入りました。下側のケバケバしたほうはまだ縁に見えています。明日は中に入ってくるかな?右リムにも幾つか見えていますよ。