茨城県つくば市の気象傾向をグラフにしました ― 2016/07/04
私は関東の都県でもっとも東に位置する茨城県に住んでいます。とりわけ他地域と大きく異なる気候ではありませんが、それ故普段はあまり目立たない県らしいです。中庸なので南の産物ミカンも、北の産物リンゴも、どちらも生産できる県なのですが。
茨城県の気候の平均的な状態を知りたくて、以前に気象庁発表の平年値からグラフを作りました(→アーカイブ:茨城県の気象平年値を参照)。その後、2015年の鬼怒川決壊や今年の水不足などを経験しながら、今年も半年過ぎました。そこで今年は年ごとの気象傾向をざっくりと見て取れるようなグラフを作ることにしました。
用意したのは平均気温、最高気温、最低気温、降水量、日照時間の気象庁データ。降水量と日照時間はそのまま描くと変動が激しすぎて傾向が分かり辛いので、積算グラフにしました。気温は5日移動平均でスムーズ化したグラフも描いてあります。
サンプルとして左に昨年2015年の降水量グラフと今年2016年の最高気温グラフを引用します。昨年の降水量グラフでは9月頭までほぼ平年値だったのに、鬼怒川決壊時の豪雨で300mm近く跳ね上がっています。しかもその後は1ヶ月半くらい雨が少なかったようですね。今年は最高・最低・平均気温共に平年値より1、2度くらい高温の傾向が見られます…とまぁ、こうした傾向が視覚的に分かるわけです。
ひとまず2013年から今年2016年6月まで作ってみましたので記事末に書いてあるアーカイブをご覧ください。こういうグラフを全国各地の観測ポイントで一瞬に作ってくれるサイトがあるといいんですが…調べた範囲では小さなグラフィックのみで、印刷に堪えられるような大きなグラフを描けるサイトはないようです。というわけで、こつこつ10年分くらいは作ってみようと思います。
参考:
アーカイブ:茨城県つくば市の気象傾向(2013年−2016年)
茨城県の気候の平均的な状態を知りたくて、以前に気象庁発表の平年値からグラフを作りました(→アーカイブ:茨城県の気象平年値を参照)。その後、2015年の鬼怒川決壊や今年の水不足などを経験しながら、今年も半年過ぎました。そこで今年は年ごとの気象傾向をざっくりと見て取れるようなグラフを作ることにしました。
用意したのは平均気温、最高気温、最低気温、降水量、日照時間の気象庁データ。降水量と日照時間はそのまま描くと変動が激しすぎて傾向が分かり辛いので、積算グラフにしました。気温は5日移動平均でスムーズ化したグラフも描いてあります。
サンプルとして左に昨年2015年の降水量グラフと今年2016年の最高気温グラフを引用します。昨年の降水量グラフでは9月頭までほぼ平年値だったのに、鬼怒川決壊時の豪雨で300mm近く跳ね上がっています。しかもその後は1ヶ月半くらい雨が少なかったようですね。今年は最高・最低・平均気温共に平年値より1、2度くらい高温の傾向が見られます…とまぁ、こうした傾向が視覚的に分かるわけです。
ひとまず2013年から今年2016年6月まで作ってみましたので記事末に書いてあるアーカイブをご覧ください。こういうグラフを全国各地の観測ポイントで一瞬に作ってくれるサイトがあるといいんですが…調べた範囲では小さなグラフィックのみで、印刷に堪えられるような大きなグラフを描けるサイトはないようです。というわけで、こつこつ10年分くらいは作ってみようと思います。
参考:
アーカイブ:茨城県つくば市の気象傾向(2013年−2016年)
今日の太陽と雷鳴 ― 2016/07/04
昨夜は透明度は著しく悪かったものの、夜半過ぎまで星が見える空でした。その後は雲が多くなりました。今日は午前中から昨日より雲が少なく、そしてまたとても暑い一日になりました。
左は14:10頃の太陽。今日も黒点はなく、昨日見えていた左リムのプロミネンスもあまり見えていませんでした。ただ、左縁に新たな明るい領域が見えてきましたね。数日後どう変化してくれるか楽しみです。
15時台に気象庁のレーダーを確認したら、九州北部から関東西部にかけて雷雲が点在している様子。その時は東京と埼玉の境界辺りにも小さな塊があったので気になっていました。すると17時前に突然雷注意報の放送が。再度確認したらかなり発達して真っ直ぐこちらに向かってきています。この時点で既に空はどんより曇っていました。(※後に大雨洪水注意報、17:50には竜巻注意報も追加で発表されました。)
右は17時時点の気象庁サイト・降水ナウキャスト。真っ赤なエリアが沢山見えていますね。間もなく地響きのような雷鳴が聞こえ、バラバラと雨が降り出しました。雷はイヤですが、短時間とは言え恵みの雨、ちょっとは涼しくなるでしょう。(追記:ひとしきり雨を降らせた雷雲は19時前に東へ去り、西から少しずつ雲間が広がってきました。左下画像は19:20頃の西空。低空のごくわずかに夕焼けが見えます。)
利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通り。今回の雨雲は渡良瀬貯水池以外のダム周囲にほとんどかかってないようなので、影響なさそうです。
左は14:10頃の太陽。今日も黒点はなく、昨日見えていた左リムのプロミネンスもあまり見えていませんでした。ただ、左縁に新たな明るい領域が見えてきましたね。数日後どう変化してくれるか楽しみです。
15時台に気象庁のレーダーを確認したら、九州北部から関東西部にかけて雷雲が点在している様子。その時は東京と埼玉の境界辺りにも小さな塊があったので気になっていました。すると17時前に突然雷注意報の放送が。再度確認したらかなり発達して真っ直ぐこちらに向かってきています。この時点で既に空はどんより曇っていました。(※後に大雨洪水注意報、17:50には竜巻注意報も追加で発表されました。)
右は17時時点の気象庁サイト・降水ナウキャスト。真っ赤なエリアが沢山見えていますね。間もなく地響きのような雷鳴が聞こえ、バラバラと雨が降り出しました。雷はイヤですが、短時間とは言え恵みの雨、ちょっとは涼しくなるでしょう。(追記:ひとしきり雨を降らせた雷雲は19時前に東へ去り、西から少しずつ雲間が広がってきました。左下画像は19:20頃の西空。低空のごくわずかに夕焼けが見えます。)
利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通り。今回の雨雲は渡良瀬貯水池以外のダム周囲にほとんどかかってないようなので、影響なさそうです。
【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月4日15:00現在】
場所 | 貯水量(万m³) | 貯水率(%) | 0:00からの変化 |
---|---|---|---|
下久保ダム | 4621 | 54.36 | 0.39%↓ |
矢木沢ダム | 2455.1 | 21.26 | 0.37%↑ |
奈良俣ダム | 4209 | 58.46 | 0.09%↑ |
草木ダム | 2287.9 | 75.01 | 0.22%↓ |
藤原ダム | 1359.1 | 92.52 | 2.68%↓ |
渡良瀬貯水池 | 1207.3 | 98.96 | 0.34%↓ |
相俣ダム | 856.1 | 80.76 | 3.67%↓ |
薗原ダム | 383.8 | 100.00 | 0.00%→ |
8ダム合計 | 17379.3 | 50.60 (対平年値:54.92%) | 0.18%↓ |
探査機ジュノー、まもなく木星周回軌道へ ― 2016/07/04
NASAが2011年に打ち上げた木星探査機ジュノー(Juno)が、まもなく木星周回軌道へ投入されます。木星の衛星となって観測する探査機は、1995年に到達した探査機ガリレオ(Galileo)以来で、様々な期待がかかっています。右はNASAによる想像図。
昨年夏の探査機ニューホライズンズのように今回もこのタイミングで木星を撮影したかったのですが、当地は今夕に突然の雷雨。19時過ぎから少しずつ回復してきましたが、薄明が終わってもまだ雲が残る状態。木星を確認できた頃はもう西空低くなっていました。 それでもなんとか晴れ間が広がってくれたので、21時前に左の星野画像を撮影できました。どこに何が写っているかはマーカー入りの右下画像をご覧ください。
木星はローマ神話で主神ユピテル(英語読みジュピター:Jupiter)の名を冠します。そしてその妻がユノー(ジュノー)。ジューン・ブライドの語源にもなっている女神ですよ。今回の探査は奥さんがダンナの私生活に迫る旅なのですね(笑)。
探査機ジュノーにはジュピター、ジュノー、そして木星を熱心に観察したガリレオ・ガリレイそれぞれを模したLEGOブロックが搭載されています。左下はNASAサイトで紹介されていた搭載LEGO画像。笑っちゃうような趣向ですが、これまでも探査と直接関係ないものを搭載した例は幾つもありますね。 三体のLEGO人形はそれぞれを象徴する「何か」を手に持っています。それが何なのか、ぜひ調べてみてくださいね。(※ジュノーのはお仕置き用フライパンじゃありません。)
4日21時現在、NASA・ジュノー専用サイトで確認したら、軌道投入までまだ15時間あまり残っていました。米時間4日と聞いていたのですが、少し遅れているのでしょうか。何にせよ無事投入されることを祈るばかりです。
昨年夏の探査機ニューホライズンズのように今回もこのタイミングで木星を撮影したかったのですが、当地は今夕に突然の雷雨。19時過ぎから少しずつ回復してきましたが、薄明が終わってもまだ雲が残る状態。木星を確認できた頃はもう西空低くなっていました。 それでもなんとか晴れ間が広がってくれたので、21時前に左の星野画像を撮影できました。どこに何が写っているかはマーカー入りの右下画像をご覧ください。
木星はローマ神話で主神ユピテル(英語読みジュピター:Jupiter)の名を冠します。そしてその妻がユノー(ジュノー)。ジューン・ブライドの語源にもなっている女神ですよ。今回の探査は奥さんがダンナの私生活に迫る旅なのですね(笑)。
探査機ジュノーにはジュピター、ジュノー、そして木星を熱心に観察したガリレオ・ガリレイそれぞれを模したLEGOブロックが搭載されています。左下はNASAサイトで紹介されていた搭載LEGO画像。笑っちゃうような趣向ですが、これまでも探査と直接関係ないものを搭載した例は幾つもありますね。 三体のLEGO人形はそれぞれを象徴する「何か」を手に持っています。それが何なのか、ぜひ調べてみてくださいね。(※ジュノーのはお仕置き用フライパンじゃありません。)
4日21時現在、NASA・ジュノー専用サイトで確認したら、軌道投入までまだ15時間あまり残っていました。米時間4日と聞いていたのですが、少し遅れているのでしょうか。何にせよ無事投入されることを祈るばかりです。