人類が月に降り立ってから47年…2016/07/21

20160315アポロ11号着陸地点
1969年7月21日5:17:39(JST)にアポロ11号が初めて月へ着陸してから今日で47年目を迎えます。着陸から6時間半あまり後の11:56、ニール・アームストロング船長は月面に「最初の一歩」を標しました。彼が39歳の誕生日を迎える2週間ほど前でした。このとき月に行った3人のうちアームストロング船長だけは天国に行ってしまいましたが、バズ・オルドリン月着陸船操縦士、マイケル・コリンズ司令船操縦士はご存命で何よりです。

左画像はアポロ11号が降り立った「静かの海」の着陸地点(黄色+印)拡大画像で、今年2016年3月15日に上弦側で撮影したもの。また右下画像は2016年2月27日に下弦側で撮影したものです。陰影が全く異なるため、一瞬違う場所を写したようにも感じますが、同じ場所です。どちらの画像を見ても(地球から見る限り)平坦で、最初の着陸には適したところと感じますね。ただ、実際の着陸地点候補を選ぶには月周回軌道からの撮影を行って「本当に平坦かどうか」を見極める必要があったようです。地上からアマチュアレベルの望遠鏡で眺めていても、より大きな望遠鏡で、より高い倍率で見れば見るほど「平坦に感じていたのに、こんなに複雑な地形なのか」と驚かされます。印象と、実際とは大きく異なるのです。(※月周回衛星LROによるアポロ11号着陸地点拡大画像がこちらにあります。かなりデコボコしてますね。)

20160227アポロ11号着陸地点
月探査の歴史から半世紀。(※ここは声優の故・永井一郎さんの声で脳内変換を…笑)人類は太陽系外周付近まで無人直接探査の手を広げました。至近距離からの観測は、大気越しの地上観測では決して得られない濃密な情報をもたらします。では、地球から空を見上げる様な「もはや有用なデータが得られない観察はムダ」なのでしょうか?「地上から星を見上げる必要・意味・意義はなくなったか」と問われたら、そうではないと思います。

そもそも人が地球環境や宇宙に好奇心をもつ「最初の一歩」は本や写真集やネットの中にあるはずもなく、私たちが自分の目で直接見て、感じるところが原点なのですから。それをせずに物事を語るのは、レストランのメニュー表だけ見て、知った風に味を語るようなもの。

その一歩目が得られる環境は激減しつつあります。そこを失ってしまったら元も子もない、と思うのは私だけでしょうか?