明け方の美しい星空にISSの通過2016/07/29

20160729-0300国際宇宙ステーション
大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に乗り込んだ7月9日から早20日が過ぎました。数日前にはひと晩に4回もの飛行が見えるチャンスがありましたが、ガッツリ曇られました。でも今朝3:00前後に茨城上空を通過したパスは最高の眺めだったのです。

昨日梅雨明けした茨城県ですが、昨夜から雲が湧いたり、一面の星空になったりをくり返しました。ところが今日明け方は運良く雲が引き、そのタイミングでISSが飛んでくれたのです。東に月が昇っていましたが、下弦を過ぎていたので気になりません。かなり天頂に近いところを通過するので、広い視野が撮れる場所へカメラを担いで徒歩移動。周囲の街灯がなるべく写らないように全天カメラをセットします。

空はとても清み、まるで晩秋のような透明感。頭上から西空へ向かう天の川も良く見えていました。予定時間より少し早くISSを発見。
20160729-0300国際宇宙ステーション
夏の大三角を通り、頭上の秋の四辺形を横切るころには金星より少し暗い程度まで増光、南東の木々のシルエットに消えるまで全行程6分近くを眺めることが出来ました。

左上画像は15秒露出+5秒インターバルをくり返したもので、ISSは明るい点線状に写っています。また星の動きに合わせたガイド撮影はしませんでしたので、星座の星々は日周で短い線になっていますね。どこにどんな星があるかは右画像をどうぞ。終わってしまえばあっと言う間ですが、宝物のようなひとときです。帰りの道すがらオリオンが昇ってくるのも見えました。ペルセウス座流星群の走りのような明るい流れ星も見ることができました。

参考:
大西さん搭乗のISSが通過しました(2016/07/10)
国際宇宙ステーションの天頂通過(2016/07/11)


今日の太陽とお天気の様子2016/07/29

20160729太陽
東北地方に梅雨明け宣言が出された今日、朝から良く晴れた一日となりました。所々で雲量2、3割程度になることはありましたが、日差しがあって暑苦しいです。

20160729太陽リム
左は14時少し前の太陽。北半球の長いダークフィラメント以外はほとんど活動が見えませんね。プロミネンスも小さいものばかりです。

茨城県内の最高気温は多くの場所で31度から34度近くまで上がりました。自宅近くのつくばポイントは14:00に31.9度、龍ヶ崎ポイントは13:40に32.3度。暑すぎです。昨日は真夏日(30度以上)のところが全国で507地点ありましたが、今日はなんと636地点(16:00現在)。35度以上の猛暑日となったのは27地点(16:00現在)もあります。

県内は夕方までに降水がありませんが、北海道は24時間降水量の日最大値が100mmを越えたところもありました。利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りです。またジリジリと減ってきましたよ。

【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月29日15:00現在】
場所貯水量(万m³)貯水率(%)0:00からの変化
下久保ダム3614.842.530.29%↓
矢木沢ダム3826.733.130.26%↑
奈良俣ダム446762.040.09%↑
草木ダム2950.796.740.41%↑
藤原ダム1530.7100.000.00%→
渡良瀬貯水池1232.5100.000.00%→
相俣ダム1040.698.171.83%↓
薗原ダム347.4100.000.00%→
8ダム合計19010.455.34
(対平年値:62.90%)
0.06%↓



また立て続けに熱帯低気圧!2016/07/29


20160729-1500熱帯低気圧
またしても立て続けに、台風候補の熱帯低気圧が気象庁から発表になりました。本日29日15:00現在はフィリピン諸島の東に位置し、中心付近の最大風速は15m/s(30ノット)とのこと。1日後までに台風に発達するかも知れません。

左画像は15:00時点の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。上のほうに日本が見えています。内側の赤点線は低気圧中心の直径1000km円、外側は2000km円です。この雲の塊はかなり大きいですね。緩く渦を巻いているのが分かります。

台風3号を追うようなコースになっていますが、今後どうなるか分かりません。注意しましょう。

夕方の淡い光たちを楽しむ2016/07/29

20160729夕日
暑苦しい夕方でしたが、空はすっきりと晴れ渡り清々しいくらい。せっかくなので時間をかけて日没の空を楽しむことにしました。

北西の低空には大きな金床雲とおぼしき広がりが見えました。入道雲本体は見えないし随分低空なのでお隣の栃木県ではないな、と思いながら調べると、はるか新潟県と福島県の県境付近のようです(詳細後述)。そのなかにゆっくり太陽が飲み込まれていきました。

目を左へそらすと、超低空に淡く小さな幻日が見えました(下左画像)。太陽より少し高度が高いので、縦に伸びた幻日の一部が見えていたのだと思われます。太陽がすっかり雲に隠れた後も淡い光の柱が縦に伸びて、短い太陽柱が出来ていることも分かりました。景色がゴチャゴチャしててうまく撮影できませんでしたが、しばし双眼鏡で観察…。周囲が暗くなってくると、反薄明光線が目立ち始めます(下右画像)。下画像はかなりコントラストを上げているため左右(東西)に伸びる筋が分かりますが、実際はもっと淡いものでした。今夕は水蒸気が少ないんですかね?

  • 20160729幻日
  • 20160729反薄明光線

さて、今日一番の収穫は右下画像。今期初の「宵の明星」、金星です。日没後ひょっとしたら見えるかな?と、しつこく探した甲斐がありました。金床雲に飲み込まれる前に、まず双眼鏡で発見。その後5分もすると肉眼でも見え始めました。

20160729金星
画像中央少し上の微かな点が金星です。すぐ近くに水星もいたのですが、こちらは見えませんでした。金星は11月くらいまで低空のままのため見つけ辛いのですが、ゆっくり高度を上げていますから存在感は多少増すことでしょう。約1ヶ月後の8月28日には木星と大接近しますのでお忘れなく。

これらの画像は18時40分ごろから19時ごろにかけての撮影ですが、この30分後には明け方に見送った国際宇宙ステーションの通過も見ることができました。薄暮がたっぷり残っていましたが、頬を撫でる風は少し涼しく、夜の訪れを肌で感じます。

(30日追記)29日日没頃に見えていた金床雲の下では大変な大雨が降っていたことを知りました。新潟県魚沼市あたりでは18:30までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったそうです。いわゆる記録的短時間大雨ですね。左下は気象庁サイトにあった18:00のレーダー画像です。また、気象衛星が積乱雲の発達と上記事にある反薄明光線を作る「積乱雲の影」を捉えていました。

20160729-1800レーダー
下は18:00から19:00の10分おき、本州中部から東北地方にかけて切り出した画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。日没時なので可視画像が非常に暗いため、強い画像処理を加えています。

本州の山沿いに巨大な積乱雲がモコモコして、そこから海側へ長い影が見えます。影の先端は茨城を通り越して、はるか太平洋沖まで届いていますよ。画像下のボタンで手動アニメーションできますので、コマ送りしながらご覧ください。昨年2015年7月21日にも大きな積乱雲による反薄明光線が見られましたが、状況がとても似ています。(今回は雲までが更に遠かった…。)当日記事も併せてどうぞ。