明け方に彗星をいくつか観察 ― 2016/02/09
2月3日明け方の撮影で、少し拡大率がもの足りなかったパンスターズ彗星(C/2014S2)を、再度今朝方に狙ってみました。ただ、空のコンディションは悪かったです。昨夜から快晴であるものの、強い湿気で透明度が悪く霜も盛大でした。
左は薄明にかかる間際の5時前後の撮影です。若干暗くなってきているものの、立派なV字の尾が良く見えて素晴らしい眺め。光害さえ避けることができれば比較的小口径でも観察できますね。M天体の観望がてら探してみると良いでしょう。
この他、南天のおとめ座に輝くふたつの暗い周期彗星も撮ってみました。ひとつは探査機ロゼッタでお馴染みのチュリュモフ・ ゲラシメンコ彗星(67P)。久しぶりに撮影しましたが、現在15等ほどとだいぶ暗く、私の機材(16cm反射)では撮影が難しくなってきました。でもいまだに右上に向かって淡く伸びる尾が確認できて驚きました。もうひとつは増光中のロングモア彗星(77P)。現在は16等台でかなり暗いです。こちらもよく見ると短いしっぽが右上に向かっていますね。それぞれ撮影画角はおよそ0.8°×0.5°、概ね上方向が天の北方向で、彗星の移動に合わせて合成処理しています。また上のパンスターズ彗星は半分ほどにトリミングしています。
左は薄明にかかる間際の5時前後の撮影です。若干暗くなってきているものの、立派なV字の尾が良く見えて素晴らしい眺め。光害さえ避けることができれば比較的小口径でも観察できますね。M天体の観望がてら探してみると良いでしょう。
この他、南天のおとめ座に輝くふたつの暗い周期彗星も撮ってみました。ひとつは探査機ロゼッタでお馴染みのチュリュモフ・ ゲラシメンコ彗星(67P)。久しぶりに撮影しましたが、現在15等ほどとだいぶ暗く、私の機材(16cm反射)では撮影が難しくなってきました。でもいまだに右上に向かって淡く伸びる尾が確認できて驚きました。もうひとつは増光中のロングモア彗星(77P)。現在は16等台でかなり暗いです。こちらもよく見ると短いしっぽが右上に向かっていますね。それぞれ撮影画角はおよそ0.8°×0.5°、概ね上方向が天の北方向で、彗星の移動に合わせて合成処理しています。また上のパンスターズ彗星は半分ほどにトリミングしています。
今日の太陽 ― 2016/02/09
約1ヶ月後に日食があります ― 2016/02/09
このところ明け方の惑星と共に見えていたお月様ですが、日付が今日9日になる直前に新月を迎えました。今日の夕方には新月直後の細い月が確認できたかも知れませんが、当地では低空に雲がありました。明日以降は少しずつ高い空に見えるようになります。
約1ヶ月後の3月9日にはまた新月に戻るわけですが、この時なんと全国的に部分日食が見られます。関東付近で2.5割ほど、北海道で1割前後、沖縄地方で3割前後欠ける部分日食ですが、3000kmほど南のスマトラ島やボルネオ島付近では皆既日食になります。もしかして春休みの観光がてら見に行く方もいらっしゃるのでは?「イヤイヤ、そんな暇やお金はないよ!年度末で大忙しだぜっ(泣)」という方は国内で部分日食を楽しみませんか。昼食を早めにシフトしてチラ見するだけでも「おおっ!?」と感動しますよ。
県内で前回見られた日食は2012年5月21日の金環日食でした(右画像)。素晴らしい日食だったので記憶に残っている方も多いでしょう。曇られて悔しい思いの方もいらっしゃるはず。今回はぜひ晴れてほしいものですね。事前の準備や心構えをしていただきたく、1ヶ月前の今日に予告記事としました。当地・茨城県南では下表の様な進行です。大雑把には昼前の2時間ですね。他地域では少し時刻や太陽位置が変化します。
※方位は北から東回りに測った角度で、北=0°、東=90°、南=180°、西=270°です。
ところで、太陽はとても眩しいですから「太陽観察メガネ」という特殊フィルター無しには直接肉眼で観察できません。望遠鏡も特殊な安全装備が必要です。くれぐれも付け焼き刃の知識で失明や火傷などしないようにしてください。自分なりに楽しみたいと思う方は、ぜひ木もれ日の観察をしてみましょう。ピンホール効果によって、日食の形に欠けた木もれ日が見えます。左のように、穴あきスナック菓子でも白い壁や紙に投影するだけで日食観察できますよ。まさに二度おいしい!
もう少しハッキリ見たい方は前述の金環日食記事でも紹介した「ピンホール式投影機」を自作してみましょう。小さい像ですが、右画像のような太陽像が観察できますよ。下記から説明をダウンロードしてください。小学生以上なら身近な材料で作れますし、改良もできます。
参考:
アーカイブ:日食の一覧
間もなく部分日食、晴れるかな?(2016/03/07)
珍しい金環日食が見えました(2012/05/21)
約1ヶ月後の3月9日にはまた新月に戻るわけですが、この時なんと全国的に部分日食が見られます。関東付近で2.5割ほど、北海道で1割前後、沖縄地方で3割前後欠ける部分日食ですが、3000kmほど南のスマトラ島やボルネオ島付近では皆既日食になります。もしかして春休みの観光がてら見に行く方もいらっしゃるのでは?「イヤイヤ、そんな暇やお金はないよ!年度末で大忙しだぜっ(泣)」という方は国内で部分日食を楽しみませんか。昼食を早めにシフトしてチラ見するだけでも「おおっ!?」と感動しますよ。
県内で前回見られた日食は2012年5月21日の金環日食でした(右画像)。素晴らしい日食だったので記憶に残っている方も多いでしょう。曇られて悔しい思いの方もいらっしゃるはず。今回はぜひ晴れてほしいものですね。事前の準備や心構えをしていただきたく、1ヶ月前の今日に予告記事としました。当地・茨城県南では下表の様な進行です。大雑把には昼前の2時間ですね。他地域では少し時刻や太陽位置が変化します。
2016年3月9日の部分日食(食分:0.251) ※下記計算基準は茨城県つくば市 | |||
内容 | 時刻(JST) | 高度(°) | 方位(°) |
---|---|---|---|
日食の開始 | 10:13:50 | 43.7 | 145.8 |
食の最大 | 11:09:28 | 48.4 | 164.6 |
日食の終了 | 12:05:38 | 49.4 | 185.9 |
ところで、太陽はとても眩しいですから「太陽観察メガネ」という特殊フィルター無しには直接肉眼で観察できません。望遠鏡も特殊な安全装備が必要です。くれぐれも付け焼き刃の知識で失明や火傷などしないようにしてください。自分なりに楽しみたいと思う方は、ぜひ木もれ日の観察をしてみましょう。ピンホール効果によって、日食の形に欠けた木もれ日が見えます。左のように、穴あきスナック菓子でも白い壁や紙に投影するだけで日食観察できますよ。まさに二度おいしい!
もう少しハッキリ見たい方は前述の金環日食記事でも紹介した「ピンホール式投影機」を自作してみましょう。小さい像ですが、右画像のような太陽像が観察できますよ。下記から説明をダウンロードしてください。小学生以上なら身近な材料で作れますし、改良もできます。
参考:
アーカイブ:日食の一覧
間もなく部分日食、晴れるかな?(2016/03/07)
珍しい金環日食が見えました(2012/05/21)